静謐の居

静謐の居
  • 京町家

質の良い木材が豊富に揃い、腕の良い職人が大勢いて、教養豊かな建築主がこだわって、良質な木造建築を数多く建てた大正昭和初期。そんな時代の空気の感じられるこの建物を、残すところは残し、直すところは現代の手法で直し、風情を味わいながら現代的な生活のできる空間へと仕上げました。
一階の和室六畳は床の間、床脇、天井などはほぼ既存のまま。伝統的な和室の室礼を残しつつ、LED照明を天井障子の上に設置したり、窓ガラスには真空ガラスを使用し、エアコンはダクト方式のものを天井裏に設置、廻縁下のスリットから吹き出すなど、伝統的な意匠と快適な環境の共存を実現しています。
哲学の道から直接アプローチでき、山からの水音が常に聞こえるロケーションを、建物と共に存分にお楽しみいただければと思います。

AFTER

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