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私たちの世代は、リタイア後の住まいや暮らしをどうするかを考えてみることが多いです。

どこで暮らすか、どんな暮らしをしたいか。できれば2拠点での生活を楽しみたい...。

そんな夢をかなえる方法として、リバースモーゲージという金融商品があることをご存じですか。

今回は不動産メキキストとして、京都移住を「不動産と金融」というテーマで取り上げたいと思います。

リタイアしたら京都に住みたいという人がいっぱい

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数年前に東京の代官山で八清さんが開催したイベントに参加したことがあります。

早々に満席になり、東京から京都に移住したいという希望を持った方がこんなに多いのかと驚きました。

なかでもリタイア後に京都に移住あるいはセカンドハウスを持ちたいという方が目立ちました。

また京都に移住したいという人が集まる「京都移住計画」というコミュニティがあり、東京でもイベントが開催されることがあります。

若い人中心の集まりですが、7年ほど前から度々参加させてもらっています。

私のような世代は珍しいのではと思いましたが、毎回必ず一定数の50代以上の方に会いました。

みなさん、京都出身ではないのにも関わらず、リタイア後には京都に住みたいという夢を持っていました。

なぜ私たち世代がリタイア後に京都に住みたいと思うのか、そこについて、まず考えてみたいと思います。

年齢を経て、再び京都のすばらしさに気づく

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兄が京都の大学に行っていたせいもあり、大学時代から京都を訪れることがありました。

ただ私自身は東京の大学に行ってしまったので、社会人になってからはしばらく京都との縁は切れていました。

とにかく仕事が忙しく、観光で京都にいくこともなくなっていました。

ところが50代になった頃、京都通の友人に誘ってもらい、ひさしぶりに京都を訪れました。

歳を経て新たな視線で見てみると、非常に京都が魅力的に見えてきたのです。

それから私の京都通いが始まりました。

若い時には見えていなかったことが、どんどん目に入ってきたからです。

ファッションでは今まで興味のなかった着物が好きになったこと。

食器や家具を日本の古いもので揃えるようになったこと。それに合わせて日本の伝統的な町家に住みたくなったこと。

また私自身の食べ物の好みが関西の味付けであること。

それらがすべて存在する京都に対する憧れが大きくなりました。

そのころから京都に住みたいとぼんやりと思いはじめました。

「キョースマ」という雑誌や、京都に住み替えた人の本を読んで、いつか住んでみたいという気持ちがわいてきたのです。

京都はリタイア後の生活にも適した環境

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住まいとしての利便性も京都は備えています。

私のように免許は持っていてもクルマの運転ができない者にとって、公共交通機関の充実は必須です。

今、運転している人もリタイア後はいずれクルマを手放すことになります。

京都はJRや私鉄、2路線の地下鉄、そして市内をくまなく網羅するバス路線があります。

何より平坦な地形なので歩いたり、自転車に乗ったりの移動もラクです。

リタイア後に田舎暮らしをしたいという希望を持っていても、ほんとうの田舎は厳しいものがあると思います。

買い物や医療施設を簡単に利用できない場合、いずれ都市に戻ってくることになるでしょう。

八清さんの京町家に1週間ほどお試し移住をさせてもらったとき、近所のスーパーマーケットを頻繁に利用しました。

感動したのは品揃えでした。

お惣菜のバリエーションが広く、だし巻き玉子だけでも5種類以上揃っています。

京野菜やお漬物の充実もすごく、毎日の食事が楽しみでした。

また京都には散策する場所がたくさんあります。

有名な神社仏閣だけではなく、随所にお寺や神社があり、そのお庭はまるで公園のようです。

誰もいないようなお寺が、実は歴史的に重要なお寺だったりするのを見つけるのは面白いものです。

医療施設も京都大学医学部附属病院と京都府立医科大学附属病院が鴨川を挟んで位置し、御所西には京都第二赤十字病院、五条御前通りには京都市立病院があります。

リタイア後はお世話になることも増えるので重要です。

ただ問題なのは私の仕事です。

ライターの仕事も取材が中心、不動産の仕事も東京が中心です。

できれば東京の住まいをそのままに、京都にもう1つ住まいがあればいいなと思うのが正直なところです。

2拠点居住や老後の住み替えなどにリバースモーゲージを活用

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京都にも住みたいけれど今住んでいる東京にも拠点を持ち続けたい...。

そこで調べた結果、リバースモーゲージという金融商品があることを知りました。

リバースモーゲージとは、現在、住んでいる自宅などを担保にして、公的機関や金融機関から融資を受けられる制度のことです。

リバース(逆)とモーゲージ(抵当)を組み合わせた逆抵当権融資方式ともいわれるローンの一種です。

返済額は、存命中は利息のみで、契約者が亡くなった後、自宅を売却すること等で一括返済する仕組みです。

私の場合は長いフリーランス生活で、年金に期待できないという状況で、今後の生活設計に利用できるかと視野に入れていました。

しかし資金使途制限が「生活資金」「医療・介護用資金」などに限られており、新しく家を買いたいといった場合には利用が難しい状況でした。

また公的機関が行うリバースモーゲージは、各都道府県の自治体や、市区町村の社会福祉協議会が主体となっています。

主に福祉のための制度で、必要最低限の生活を送るための不動産担保型生活資金になります。

マンションなどの集合住宅は適用されまず、土地のみの評価になります。

資金用途は生活資金のみという制限があります。

ところが金融機関が行うリバースモーゲージは、担保価値のある不動産を持っている人のための融資制度です。

しかも条件次第ではマンションでの利用も可能となります。

また、対象年齢も公的機関に比べて低く、50歳以上を条件にしている金融機関もあります。

しかも生活資金だけではなく、セカンドハウスやリフォーム費用に使えるものも出てきました。

また新たに家を購入しようとする人には、満60歳以上の人向けのリバースモーゲージ型の住宅ローン「リ・バース60」も誕生しています。

通常の住宅ローンでは、毎月、元金と利息を返済しなければなりませんが、「リ・バース60」では利息のみの支払いで済みます。

元金の支払いは、債務者が亡くなったときに担保不動産を売却して返済するか、現金で一括返済するかを選ぶことができます。

さらに「リバースモーゲージ型住宅ローン」もできました。

自宅を担保にして借入中の住宅ローンの借り換え、住み替え(購入、建て替え、リフォーム)用の資金を借り、契約者が亡くなった際に自宅を売却すること等で元金を返済する住宅ローン商品です。

たとえば新生銀行のまえ向きシニアのための住宅ローン「リバースモーゲージ型住宅ローン」があります。

名称は似ていますが、一般的なリバースモーゲージや住宅ローンとは少し異なり、一般的なリバースモーゲージや住宅ローンの良いところを一部組み合わせてつくった商品のようです。

徐々に取り扱い金融機関も増えているのでチェックしてみてください。

いずれも本人が亡くなった後に売却して精算することになりますので、自宅を手放すか、借りていたお金を相続人が一括で支払う必要があります。

なので、子どもがいない、子どもがいても各自家を持っている、などの場合が適しています。

ノンリコース型を選べば、たとえ景気の変動で、売却金額が借入金額を下回った場合でも不足分は相続人に請求されません。

このような新たに生まれた金融商品を活用すれば、東京と京都の2拠点居住も現実味が生まれてきます。

そろそろ本格的に考えてみようと思えてきました。


※ローンのご利用には審査が必要です。ご相談承りますのでお問い合わせください

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