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大正ロマン弐号 紅い階段の家

大正ロマン弐号 紅い階段の家

<弐.伝統の顔>

安易に大正ロマンと言うが、その確たる定義があるわけではない。
明治後期から昭和初期に流行した西洋風の住宅は、壱号のようにまさに洋館仕立ての重厚な壁のファサード(外観)もあれば、伝統的な町家のファサードは残したまま応接室のような洋間を取り入れる和洋折衷型も。こと、弐号においては元々が、伝統家屋のファサードを残していた。(少し複雑な屋根の形状をしているが) 従い、周囲の町並みを考慮して、伝統家屋の趣きが残る元の「顔」を尊重することに結論づけた。ファサードと対させる意味でも、室内において大正ロマンの「洋」をいかに表現するかが最大のテーマである。