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大正ロマン弐号 紅い階段の家

大正ロマン弐号 紅い階段の家

<十六.夢のロマンを>

沈丁花の香る3月下旬、完成が目前に迫った現場。春の訪れとともに次々と仕上がっていく様子に心も踊る。部屋全体を引きしめてくれる腰板、 美しい光と影を落とすステンドグラス、暖かみのある造り付けの木製建具、ブルー、オレンジ、ブラウンが調和するキッチンのモザイクタイル、そして紅い階段。どれも大正ロマンを造るのに欠かせないもの。
このプロジェクトで考えられている「大正ロマン」とは、まだまだ伝統的な和の住宅が主流であった大正から昭和初期の頃、一般住宅においても、少し背伸びをして憧れの異国のデザインを取り入れた、古き良き時代に生きた人々の夢を表現したものなのである。 
ぜひその目で確かめてほしい、このロマンを。