ショップトイエ

PROJECT STORY-4

少しひんやりとした11月初旬の夕方。
完成が近づくヒエイダイラプロジェクトの現場は、
ちょうどインナー土間テラスの塗装が終わったところです。

表の庭に面している部分だけでも16帖の広さがある土間スペース。
右手にはめ込まれるガラス窓からは全面に庭を望みます
1年を通して鳥の囀りが聞こえ、木立から差し込む陽射しが心地いい空間です。

階段の正面は薪ストーブ置場。
輻射熱、遠赤外線の効果を持つ薪ストーブは1台で家中を効率的に暖かくすることができます。

また、ストーブの煙突は2階の内部を通り屋根へと抜けています。
煙突自身も熱を発するため、2階に設けられた煙突部屋や四角い窓から、あたたかな空気が家中に届けらる仕組みになっています。

このように家の中に暖気の流れを作ることで建物の中が均一にあたたまり、
さらに吹付断熱材が高い気密断熱効果を発揮するので、冬でも驚くほどポカポカとした家になります

人が1人通れるほどの小さな回廊は、庭と建物の連続性を高めながらプライベートゾーンを守る大切なスペース。
来客時や、土間テラスをお店やギャラリーなどに使いたい場合、リビングを通らず、トイレ・洗面への動線を作ることができます。

リビングの風景に自然に溶け込む階段は、後ろから見ても美しいデザイン。
抜け感のある構造が庭の風景を全面に取り込むこの家にぴったりです。

リビング

庭と土間テラス、土間テラスとリビングの間の全てに、ガラス(またはガラス建具)が入ります。
土間とリビングの間にはカーテンが取り付けられ、
来客の際には手軽にプライバシーを確保することができます。

まるで土間テラスの中に作られた箱のようなリビングは
階段上の吹き抜けからも陽射しが差し込み、明るすぎず暗すぎず、ほんのりと心地いい空間になっています。

2F

白い手すりが付けられた2階の吹き抜けは、昭和レトロな雰囲気。
階段を登りきったホールには、明るい空間を利用したサンルームとお手洗いが設けられています。

2階に作られた大きなウォークインクローゼット。
小さな入口は薪ストーブの煙突部屋に続いており、2階への暖気の取り込み口にもなっています。

幅の広い開口部からは階下のインナー土間テラスを覗けるなど
子どもの隠れ家になりそうな面白い空間です。

プライベートゾーンの洗面室には、家具のような引き出し付の洗面台が用意されています。
足元がオープンになっているので、お好みのテイストで収納が可能です。

この日はちょうど、左官屋さんが洗面台のタイルを貼る作業をされてるところでした。
ヒエイダイラの冷たい水で、1枚1枚丁寧に貼られたタイルの洗面台。
愛情をこめて大切に使っていきたいですね。

パブリックゾーンの洗面台はほぼ完成形です。
正面に大きな鏡が取り付けられ、足元はオープンの収納棚となります。

昔の学校のような、少し懐かしさを感じさせるレトロシンプルなデザイン。
庭で咲く素朴な草花を飾ると、きっと素敵です。

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