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京都には百貨店に入っているような大きなお店から、地元で長く愛されるまちのお店まで様々な和菓子屋さんがあります。

5月にお店に並ぶのはそう柏餅!

これは京都のみならず全国的に端午の節句に食べられる和菓子です。

京都生まれ、京都育ちの私は子どものころから、柏餅の味噌あんが大好きで、とくに西陣の妙蓮寺さんの近くにあった「八勘(はちかん)」という和菓子屋さんの味噌あんの柏餅が大好きだったのですが、残念ながら数年前にお店がなくなってしまいました。

その後、好みの柏餅に出合っていなかったのですが、今回ワクワクバジェットを使って、「八勘」の味に近いものを探すため11個の柏餅を食べ比べました。

参考記事

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「ワクワクバジェット」についてはこの記事で紹介しています!

記事はこちら

味噌あんがそもそも珍しい!?

柏餅は味噌あんで決まっているものだと思っていたのですが、こしあんやつぶあんしかないというお店もまあまああって驚きました。

ネットで調べてみると、そもそも味噌あんは東日本で食べられているものだそうで、西日本はあんこが主流なのだそうです。

京都は甘い白みそがあるので柏餅のあんに使われているのだろうと想像します。

だから、西日本のあんこ文化にのっとり、京都でもあんこしかないお店もあるのかと納得しました。

11店を食べ比べ

鍵善良房

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まずは祇園の老舗、鍵善良房。

お餅に柏葉の香りがかおってお餅だけですでに美味しい柏餅です。

あんがきめ細かく、味噌はほんのり香る上品な甘さです。

いただいた中で最高級の480円!

さすがと言える、品のある柏餅という印象でした。

1個480円

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老松ととらやは大丸京都店で購入しました。

老松

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本店は上七軒にある老舗の和菓子店です。

美しい練りきりに目を奪われるショーケースにお目当ての柏餅も並んでいました。

パッケージを開けた瞬間にふわっと広がる柏葉の香りがとても良いです。

なめらかなあんは上品に味噌が香る品の良いお味でした。

1個432円

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とらや

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言わずと知れた名店です。

とらやの2口くらいで食べられる小さな羊羹が大好きです。

柏餅はお餅がしっかり固さのあるタイプ。

いただいた中で一番味噌の香りがほのかで、味噌あんにあまり免疫がない方にはいいかもしれません。

1個345円

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駿河屋

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京都駅の北側、ヨドバシカメラ京都の南側にある和菓子店です。

まん丸いかたちがかわいらしい柏餅。

たっぷり入った味噌あんは水分が多めで、甘さがしっかりあり、濃いめの味噌あじです。

他とは味噌のあじが違うような気がしました。

1個200円

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京菓子処 鍵長

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五条烏丸を少し西に入ったところにあるまちの和菓子屋さん。

出来たてのまだ少しあたたかいのを買わせていただきました。

あんはねっとりとしてしっかり味噌のあじわいが感じられます。

いい意味でまちの和菓子屋さんの柏餅という感じがしました。

1個190円

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御菓子司 幸福屋

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出雲路橋近くにある、まちの和菓子屋さんです。

大きめでプリッとモチモチしていて美味しいお餅です。

味噌と柏葉のかおりがしっかり感じられ甘さもちょうどよいくらいの甘さでした。

1個180円

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以下の4店は高島屋京都店で買いました。

鳴海餅本店

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本店は堀川下立売にある、店名の通りお餅屋さんが元となっている和菓子屋さんです。

やはり、お餅のあじがしっかり感じられる柏餅でした。

ほどよく味噌が香るやや甘めのあんが包まれていています。

1個200円

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千本玉寿軒

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お店は千本通今出川を上がったところにあります。

半分に切るのが難しいくらい柔らかくて繊細なお餅でした。

あんは味噌の味がしっかりと感じられました。

1個350円

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御菓子司 亀屋則克

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大正時代創業の堺町通三条上るにある和菓子店です。

お餅がみずみずしくしっかり甘さのあるお餅です。

味噌がほのかに香り、白あんに近いお味。

お餅とのバランスがよい印象を受けました。

1個350円

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亀屋良長

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食パンにのせていただくスライスようかんが有名な亀屋良長の本店は四条堀川にあります。

こちらもまん丸としていてかわいらしいかたちです。

お餅の固さがちょうどよく、鼻に抜ける味噌の香りが上品なあじわいでした。

1個350円

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実はここまでの10店は探し求めていた「八勘」の味噌あんとは違うタイプの味噌あんで、「八勘」の味噌あんがスタンダードだと思っていたので、こんなにないものかと驚くばかりでした。

しかし、ついに探し求めていた味噌あんを見つけました!

出町ふたば

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それが、豆餅が大人気でいつも行列ができている、出町の商店街にある出町ふたばです。

とろっとしていて味噌のあじが濃厚な味噌あん!

お餅にも甘味があり、モチモチ感がとてもよいです。

1個260円

探し求めていた味に出合って

ほとんどのお店が白あんに味噌を混ぜたような味噌あんが多く、私が子どものころから食べていたのは珍しいタイプであったことを知りました。

小さいころから当たり前に食べているとこれが基準となり味覚が形成されていくんだなと実感しました。

白あんぽい味噌あんもお店によってそれぞれ特徴がありどれも美味しかったです。

美味しい柏餅やおすすめの和菓子屋さんがあればぜひコメントで教えていただけるとうれしいです。


※2025年5月時点の情報です