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ーマンスリー短期賃貸「京別邸 北野」のオーナーである杉本幸子さんに、京別邸購入に至る経緯や北野のまちの魅力などをうかがいました。

京別邸との出会いは京町家を残したいという思いから

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きっかけは2017年3月におこなわれた「京都×空き家活用×まちづくり~京都の空き家活用の未来予想図~」という京都市主催の講演をたまたま新聞で知り訪れたこと。

登壇者のひとりとして、八清 専務 西村直己がお話させていただいたのは、京町家がどんどん壊されているという事実でした。

大学で都市社会学を専攻し、まちづくりに関心があった杉本さん。

京町家の現実を知って、私にも何かできることはないかと町家購入を決めたそうです。

「内覧にうかがったときにはすでに売約済みになっていたりとタイミングが合わず、何軒かそんなことがあったあと巡り合ったのが北野の京町家でした。

まだ改装中でしたが見せてもらえることになり、案内していただく道中で『ここの魅力はなんですか?』と八清の担当の方に尋ねると『空気感です』と答えられたのが強く印象に残りました。

私も空気感というのはとても大切にしていたからです。

町家本来の姿が活かされ、伝統的に培われてきたものが残されているという感じが気に入って、まだ改装中でしたが誰にも相談せずここに決めました(笑)

家族ももちろん気に入ってくれて、ここの間とか余白感みたいなものを大切にしながら、インテリアを一緒に考えて、無駄なものがそぎ落とされた落ち着いた空間になったと思います」

海外で経験したマンスリーのスタイルを京都で

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イギリスやアメリカなど海外で、ファーニッシュドの(家具や食器・調理器具等が備え付けられた)家を月単位で借りた経験があるという杉本さん。

「そこの土地にある伝統的な文化を感じながら、近所の人たちとも交流してというスタイルの滞在がとても楽しくて。

観光名所だけ見るのとは違って、そこの生活感やオーナーの個性が反映されたお家で、暮らしているような滞在が楽しめるのが魅力ですね。

海外からのお客様や私の海外や日本のお友達にも使ってもらって京都の文化や日常を楽しんでもらいたいなと思っていたので、この京別邸のスタイルは私にぴったりでした」

北野は織物のまち西陣として栄えたエリア

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「北野天満宮が近くにあって、緑があるし、上七軒ならではの雰囲気もとても好きです。

海外のお友達も静かでいいと、とても気に入ってくれました。

近所の方が声をかけてくれる気さくな雰囲気もいいなあと思っています」

北野は西陣織で有名な西陣エリアでもあり、織物のまちとしても知られています。

杉本さんは以前から趣味で織物をされており、町家購入の前から織道具を購入していた稲垣機料さんが近くにあったり、実は北野とは縁があったそう。

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「羊毛を植物などの自然素材で染めて、糸を紡いで、それからようやく織り始めます。

ストールを織り上げるのに2か月くらいかかります(!)

そうして自然に触れる工程が楽しくて織物に夢中になりました。

京町家も木や砂壁、漆喰など自然の素材が身の回りにあるというところにとても魅力を感じています。

自然に囲まれた生活はやはり心が安らぎ、癒されるというのを実感していますね。

『京別邸 北野』にゆっくりと滞在しながら京都らしい住環境を体験して、北野天満宮のそばの静かなまち並みの魅力を感じてもらえたらうれしいです」

京別邸 北野

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賃料:360,000円 / 1か月(最短期間:1か月)

場所:京都市上京区御前通今出川上る鳥居前町668-13   >MAP
(京福北野線「北野白梅町駅」歩約12分、市バス「北野天満宮前」停 歩約7分)

「京別邸 北野」の詳細を見る

雑誌でご紹介いただきました

淡交社「なごみ」2019年11月号

[わたしのおすすめ 食べる 観る 泊まる 「建築」]の中の1軒として掲載いただきました。

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