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こんにちは、経営企画部の山口です。

「結構有名な施設なのに、家や職場に近いほど行かない」という事ありませんか?

八清事務所から車で約50分。

京都府が誇る「国立国会図書館 関西館」を見学してきました。

まるで美術館!?「国立国会図書館 関西館」

国立国会図書館は、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。

国立国会図書館は、東京本館、関西館、国際子ども図書館の3つで構成されています。

関西館は、京都府相楽郡精華町に平成14年(2002年)10月開館しました。

設計は陶器二三雄氏。

「静けさとシンプルさ」をモチーフに設計されており、日本だけでなく42カ国から493点も集まった公開建築設計競技の中から選ばれました。

2004年のグッドデザイン賞を受賞しています。

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エントランスから地下へ降りる洗練された大階段。

大階段及び床材として使われている大理石はフランスのルーブル美術館と同じもの。

大階段を挟むように作られた中庭は、京阪奈丘陵の雑木林を再現して作ったもので、コナラやアラカシなど実際に自生している植物を100本以上植えられています。

まるで海外の美術館のような空間です。

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ホール内の壁一面に使われているのは「イタリアンスタッコ」と呼ばれる漆喰の一種。

この一面全て職人さんの手作業です。

様々な箇所で光を取り入れる工夫がされていて、二重のガラス壁の内側を通る空気を循環させるためのダクトは、光を遮らないようガラスで作られています。

ちなみに、関西館の開館当初からある本館の建築費(土地代含まず)は425億円とのことです。

...。

金額が大きすぎて、良く分かりません。。

快適空間の極み!4,500㎡の閲覧室

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閲覧室の天井には、光を乱反射する特殊なガラスをはめこんで自然光を取り入れています。

中庭を眺めて一息つけるようなスペースも用意されています。

光と空間の調和が素晴らしいです。

閲覧室は、4,500㎡(100m×45m)の広さで、座席数は約360席あり、1日の平均利用者数は250名程度とのことなので、土曜日でもかなりゆとりを持って利用できます。

閲覧室には約12万冊が排架されており、閲覧室にない資料は、地下書庫と書庫棟にある約1,800万点から出納してもらえます。

さらに、昭和以前の図書など古い資料の電子化も進んでおり、Webから閲覧できるサービスも充実しています。

ただ、膨大過ぎる資料からお目当ての物を見つけるのは至難の業。

そんな時は、総合案内カウンターで専門スタッフさんが相談に乗ってくれますのでご安心を。

潜入!地下書庫

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普段の利用では立ち入ることができない書庫も見学させて頂きました。

本館の地下2階から地下4階が書庫になっており、資料を保存するために常に温度22℃、湿度55%に保たれています。

地下2階、地下3階には固定書架、地下4階には電動集密書架が設置され、地下4階にはマイクロ資料を効率よく収納する電動回転ファイルが置かれています。

さらに、地下3階と地下4階の北側を吹き抜けにし、資料の出納作業を機械化した自動書庫が設けられています。

約140万冊を収蔵できる国内最大級の規模で、固定書架で書庫を構成する場合に比べると、およそ4倍の収蔵能力があります。

自動書庫内には、平均50冊の本が入る半透明のコンテナが、約28,000ケース収納されており、請求した資料は、コンピュータによってコンテナ単位で呼び出されます。

凄いシステムが導入されていますね!

図書館の概念を覆す!?研究室

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関西館には「共同研究室/研究室」という名の完全個室が存在します。

研究室にはPCが設置されており、個人で利用できます。

事前予約できますが、当日空きがあれば利用できます。

そう、全て無料です。

凄すぎます。

ホントに図書館!?4階カフェテリア

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4階には、カフェテリアがあります。カフェテリアメニューは、良心的な価格設定です。

カフェテリア営業は11時から13時30分までですが、営業時間外は休憩スペースとして利用できます。

ランチのみ利用もありです。

<アクセス>

国立国会図書館 関西館

0774-98-1200(自動音声案内)

京都府相楽郡精華町精華台8-1-3

※休館日は日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、毎月第三水曜日(資料整理日)

JR学研都市線祝園駅/近鉄京都線新祝園駅からバスで約10分、「国立国会図書館」バス停からすぐ

近鉄けいはんな線学研奈良登美ヶ丘駅からバスで約13分、「国立国会図書館」バス停からすぐ

京奈和自動車道「精華学研」ICから車で5分

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

今回のレポートでお伝えしきれなかった見所がたくさんあります。

バックヤードまで含めた無料の参観はどなたでも参加可能で、国立国会図書館 関西館のHPで詳しく案内されていますので、ご興味のある方は是非、参加してみてください。

Webサイト

今回、個別ツアーを開催して頂いた関西館の大塚さん。

丁寧にご対応頂き、誠にありがとうございました。

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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。

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