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外国人の私にとって、山形県といえば、大正ロマンを感じる風情あふれるまち並みが特徴の「銀山温泉」です。

近年で銀山温泉は、千と千尋の神隠しの湯屋のモデルではないかと言われており海外のSNSでも知名度が上がって来ているようです。

山形市まで京都から新幹線(東京で一回乗り換え)で5時間弱かかります。

山形市についたのは夜の6時くらいで、11月末の訪問は少し冷えてますが、雪がまだありませんでした。

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山形市内をめぐって

最初に行ったのは、山形市内にある謎の建物。

明治時代で建てられたドーム型の大屋根をもつ三層楼14角形の擬洋風建築物です。

その名前は「山形市郷土館」(「旧済生館本館」)で、重要文化財として国に指定されています。

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様々な"洋風"がある中で、和風の要素が加えられています。

正面にはギリシャ神殿を彷彿とさせる列柱が見られ、1階の屋根は瓦葺で、中庭は枯山水庭園があって、3階に木製のアーチ窓と色ガラスが見られます。

すごく不思議な建築物で、建築に興味のある方はぜひ見ていただきたいです。

病院として使われていたので、現在は医学資料や古い手術機械が展示されています。

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「山形市郷土館」徒歩5分の距離で「山形県立博物館」があります。

その中に国宝土偶「縄文の女神」が展示されていました。

今から約4,500年前のもので、目の前にあったのは感動でした!

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その後、少し足を延ばして、山形市有名な名勝「立石寺」(通称『山寺』)に行きました。

1,070段の石段を登って辿り着いたのは写真映えするこの景色!

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開山堂、納経堂

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五大堂

いよいよ銀山温泉へ

正午の電車に乗る予定でしたので、午前中は山形駅付近の近代建物に巡りました。

ついたのはやまがたクリエイティブシティセンターQ1(略称Q1)というところです。

1927(昭和2)年建てられた山形一小旧校舎が改装され、多様なショップ(飲食、物販)やオフィス、ギャラリー、アーティストスタジオ、レンタルスペースなどが集まっている山形市の最先端が集結した複合施設です。

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コンクリートをむきだしで残した壁や天井の仕上げが衝撃でした。

京都市にも廃校の小学校があるので、こんな風に再利用できたらいいなぁと思います。

昼ごはんを食べてから銀山温泉の最寄駅(大石田駅)に向かう電車に乗りました。

1時間くらいで駅に到着して、旅館の送迎バスを乗り20分くらいの山道でようやく神秘的な銀山温泉に着きました!

さすが、銀山温泉!

まるで千と千尋の神隠しの異世界に迷い込んだのかのような、幻想的なまち並みです。

大正から昭和初期に建てられた木造3、4階建ての温泉旅館が建ち並びます。

このまち並みは銀山温泉家並保存条例(景観保持や補助金など)によって守られています。

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私が泊まった旅館は築90年の木造建築の「古山閣」でした。

大正ロマンの雰囲気が濃厚、貸し切り露天風呂が広く、旅館の外壁の「こて絵」が奇麗し、川側の部屋でしたので部屋からの温泉街の眺めは最高でした。

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古山閣

夜になって、ちょうどライトアップの期間中で、より一層神秘感が増えました!

この辺りの旅館の宿泊料が高い理由の一つ、銀座温泉の夜は別格です。

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銀山温泉の奥に行くと、自然と触れあえる滝、川と山道の遊歩道があります。

もっと奥へ行くと、昔の銀山の坑道跡も見られます。

洞窟の中の風景はまるでゲームの中のようで、非日常を満喫できる隠れスポットでした。

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急遽、蔵王へ

朝に銀山温泉と別れの時、今年はじめての雪が降ってとても美しい光景を目にし、生涯忘れることのない体験となりました。

急速な経済発展の中で、日本の山形県の古いまち並みが残る小さなまちで、大きな感動を味わいました。

山形県にはもう一つの有名な名勝地があります。

"蔵王の樹氷"が有名な蔵王地域です。

樹氷を見れるのは12月末から2月末ですが、寒くなったので雪が積もるのではないかと思い急遽、京都へ戻る前に蔵王に行くことにしました。

山形駅からバスで1時間未満で蔵王温泉に着きました。

蔵王温泉も銀山温泉と同様に有名な温泉地です。

ロープウェイに乗って、数分で山頂へ行くことができます。

ローシーズンで人は誰もいません。

やはり雪が積もっていて、ロープウェイから見る景色は南国育ちの私にとって初めての景色でした。

これは初期の樹氷と呼んでもいいでしょうか。

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この景色で大満足でしたが、またいつか見頃の蔵王樹氷を見てみたいです。

山形県は自然があふれ、環境にやさしく、社会、人文、芸術に優れた深みのあるまちです。

もっと世界中に知られるべきまちだと思いました。

山形県で再会しましょう!

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八清社員が日本各地へ興味が赴くままでかけ、見て、聞いて、普段の業務では得られない知見を広めてきましたのでレポートします。

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