Pro 平屋のJunk

ノート3 プランニングの前に

ノート3 写真

この、Junk Style TsuTaKiでは、Junkな素材は活かしたいけど、50年代のポップなアメリカンテイストとか、パリのアパルトマン風とか、昭和レトロとか、テイストを決めて造ることはしたくなかった。Junkっぽい、と思った素材を活かして「ハコ」を造り、後は住む人が自分の手でしたいようにできるものにしようと思うに至ったのである。


単純に家具やカーテンなどで部屋づくりするということではなく、壁や床も自分で塗りたい、自分で棚をこしらえてみたい、と考える人は思いのほか多い。


中古の家を買い、ホームセンターで道具を揃え、時間をかけて自ら家づくりする人もいる。中には一戸建てを借りてそれを実現する人もいる。つまり、大がかりなことはできないけど、ちょっとした日曜大工も自分の手でやってみたいとひそかに思っている人が多いことは確かだ。


だから、新築や大がかりにリノベーションした完成度の高い家づくりよりも、Junkという「ハコ」があって、住む人がもっと気軽に気楽に住まいづくりができるようなものにしたい、と。


例えば単身で暮らす人方が、単に寝に帰るだけのような家、でもその空間が居心地よく感じられれるような、「週末は家づくりをしよう」と思って暮らしてもらえるような空間。暮らす人が居心地良い空間に作り上げていけるような「ハコ」を目指すことにした。

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