Pro 平屋のJunk

ノート2 Junkって何?

ノート2 Junk?

Junk、
直訳すると「ガラクタ」「廃品、廃材」。


近頃よく耳にする「ジャンク」という言葉、古くて傷んでいてもそれだけで味わいのあるモノ、という漠然としたイメージは持っていたけど、それが何たるものかはわかっていなかった。


実際に「ガラクタ」、と思うと、なんだか急に敷居が低くなって親しみが湧いてくるような気がしないだろうか? 同じ中古でも製造されてから100年は経過したものと定義づけられている「アンティーク」だと、妙に気構えがいるような気がする。 でも今や使い手の無いもの、ガラクタだ思えば、多少傷ついても胸は痛まないし、思い切った加工もしやすいかもしれない。汚れていれば、思いっきりサンドペーパーでこすってキズだらけになっても、上から塗ればわからない。しかも、塗りたて、貼りたての真新しい壁や床では、キズを付けないよう何気ない暮らしのなかでも注意が必要だが、もとからキズがあるならもっと気安く使えるような気はしないだろうか?


さらに、Junkとは、一つのスタイルという見方もあるらしい。傷んで、型が古くなって、使う人がいなくなった、ガラクタ。でもそんなガラクタたちが、時間をかけて刻んだキズや傷み、時のデザインから遅れをとった姿に哀愁を感じずにはいられない、そんなB級品を愛で、さらには自分の手でアレンジ(加工)を加えて生活に取り込んでいくと言うのだ。
そんなB級品好きという「スタイル」もJunkと呼ばれるらしい。


ノート2 写真

Junkについて書かれた雑誌や本を見ていると、Junkな家作りをしている人たちは、古いモノ、使えなくなったモノを生活に取り入れるという共通点はあるが、おのおのテイストは異なる。つまり、Junkなスタイルというのは、自分の好きなものを集めたり、自分で作ったりして、自分が満足できる空間を知っている、ということが根底にあるように思える。

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