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吉田山の見える家

2010.04.15 補強前検査③表と裏 パート

前回の打合せで、土台の腐食が見られたトイレの部分。
(前回打合せの「表と裏」参照。)

床を取り払うことですっかり全てが見えるようになってみると、土台もそうですが、土壁の下の方も崩れてきて竹小舞が見えています。

この部分、キッチン側については土台の材を取り替え、崩れてきている南側の土壁は、モルタルを塗り込めて補強する事になりました。

既存のトイレ

もともとはタイル敷だったトイレ。(右の写真参照→)

タイル敷きの床を掃除する時、水をかけてブラシでゴシゴシとこすって掃除する人が多いと思います。

しかし、タイルは目地から湿気が入り込み、きちんと防水処理がされていないとその下の構造部分を

腐らせてしまうこともあるそうです。

最近の工事でトイレの床がクロス仕上げの所が多いのは、水をかけて掃除しないように、という配慮もあるのだそう。

続いては、天井を見上げての打合せです。
天井板をめくっているので、天井の構造もわかりやすくなっています。

2階の外壁と床を支えている床梁(右の写真左側の2枚)が見えています。この部分は材をつないで掛けてあります。

表側から見ると、きちんと掛かっているように見えますが、真下からこの部分を見ると、片方の材が変な形に切ってあり、力がかかっている部分はとても少ないことがわかります。この床梁は掛け替えになりました。

その他に、欠損(材と材を接合するために、材に溝などを彫ってある部分)が多く、強度が弱くなっているように見受けられる柱も取り替えることに。(上の写真右側)

DK部分の打合せはそんなところで終了。基礎や梁、土台や大引など、普段生活していてもなかなか目につかないような部分にいろいろな問題が見つかりました。

材の取り替えや、基礎の増し打ちなど、大工さんや基礎屋さんに入ってもらい、しっかり直される工事が多くなりそうです。

一つ一つの問題を解決する方法を考え、長く安心して暮らせるような住まいを作ります。