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住用鉄骨の家

 

 2010.12.27 更新  
解体後の現場で打合せ

解体した後の現地で、再度、改装内容の打合せが行われました。

先日解体中の現場を見ていた時には、解体によって取り壊されたり、外されたりしたもの達が床に雑然と置かれていましたが、

今回現地を訪れると、それらはすっかり運び出されて、すっきりとした状態になっていました。

 

居室に関しては、あまり手を加えずこの広い空間をそのままに生かすことが考えられています。

コンクリートの床も、上に貼られていたビニールの床材や接着剤がはがされ、つるっとした状態に。

 

「コンクリート、状態は良さそうですね。」

「このコンクリート、表面からホコリがたつので、防塵塗装はしておかないといけませんよ。」

「一部がヒビ割れているところもあるので、そういった所はパテで埋めておきましょう。」

 

コンクリートの質感を生かしつつ、そこで暮らしていく時にも困らないよう、色々な配慮が考えられます。

 

解体されて出てきた天井や壁面の様子が右の写真です。

天井は錆止塗料の塗られた赤色の鉄骨の構造の見える天井。今回の改装では天井の構造を表して、白く塗装する仕上げが考えられています。

 

壁面は、一番表の壁紙をはがした状態。水廻りは、コンクリートで作られていたトイレの台や洗面を壊して、四角い箱のような状態になりました。

 

解体後の現場は、ほぼ当初予定していた通りとのこと。

細かい部分の収まりを少し打合せして、室内の打合せは終了。

 

続いて、階段に場所を移して打合せが行われます。

 

解体後の階段は、表に貼られていた滑り止めや仕上げ材が剥がされ、階段の下地に接着剤が付いている状態。裏側は、天井板によって隠されていた鉄の構造が見えるような状態に。

 

階段は白く塗られ、無垢材の段板を貼る仕上げになります。

 

階段室については他に、お客様から、

「階段室の壁面を覆うような、本のたくさん入る本棚を作ってほしい」という希望があり、

今回はどこに本棚を作るか?ということも打合せされました。

 

解体後の階段を見ると、階段の横の壁と階段の下地の間に少しスペースが空くことがわかり、その幅を利用しては?という提案(右のイラスト)や、踊り場の正面に作るのは?という提案がありました。

本棚は後から作ることも出来るので、もう少し工事が進んだ段階で最終的な場所を決めていきます。

 

階段の横に本棚があることで、階段に座って本を読んだり、飾りや植物を置いたり、ただの通路として使うよりも、楽しい使い方の出来るスペースになりそうです。

 

 

 

↑階段と階段の横に空いているスペース。幅はあまり広くないが、文庫本やマンガ本等の小さな本を収納できるスペースは取れるそう。