右は、出番待ちの古建具。ここにあったもの、会社の倉庫で眠っていたもの、 それぞれあてはめていきたい。
さて、ノート6でも触れた、間取りの話。 もう少し具体的なところに触れてみようと思い、イラストを描いてみることに。
まずはA号地。キーワードは「土間+キッチン」。元B号地にあった、レトロな雰囲気を醸し出す流し台。
多少サビはでているが、磨けばまだまだ使える。この流し台にコンロとレンジフードを付けてやれば、キッチンの出来上がり。
そして、足元の土間打ち。 玄関とあえて仕切らず一続きの土間にする。
昔の町家の通り庭のような台所をイメージしてもらえばいいだろう。5.5帖分ぐらいの広さがあるので、ダンボールのようなちょっとした荷物だって余裕で仮置きできる。
次にB号地、 キーワードは「木」。下のイラストは玄関部分。
通常、建具や床板に使用される無垢材は、表面に向かって反りが出ることを考慮し、木表を仕上げ面とする。
今回は壁の仕上げとして、板目模様が自然と出ている木裏をあえて表にして、浮造りの雰囲気が出せないかと。
「浮造り」は、木目に沿ってでこぼこがでるように加工する方法で、外壁や床の仕上げによく見られる。特に床板にすると足触りが良いと好まれる。ただ、今回は加工はできない。 荒木の自然な状態で木目のしっかり出た、浮造り風仕上げにしてみようと考えたのだ。
多少、ログハウスっぽくなるような気がしないでもないが・・・。
このように2軒に特色を持たせて、工事は順調に進んでいく。