立てば端麗、座れば陰翳、歩く姿は静画のよう。

立てば端麗、座れば陰翳、歩く姿は静画のよう。
  • 京町家
  • 土間
  • 火袋・吹抜
  • タイル
  • 造作キッチン

京町家の「外は控えめ、内は豊か」という本質を大切にしながら、
現代の暮らしに寄り添うように再生しました。
改修計画において大切にしていることは、京町家特有の歴史的・文化的価値の継承と、
現代住宅としての快適性を、どちらに偏ることなく両立させることです。
伝統的な意匠をまとった外観からは想像できない、現代的で快適な暮らし。
その内と外のギャップ、二面性こそが京町家の魅力です。

階段吹抜け上部に設けた電動開閉式の天窓は、やわらかな自然光を取り込みながら、
住まい全体に心地よい自然換気をもたらします。
空気がゆるやかに循環することで、室内には常に穏やかな環境が保たれます。
一階では、坪庭とピクチャーウインドウを組み合わせ、周囲からの視線を遮りつつ、
光や緑を室内へとやさしく引き込みます。

外と内が緩やかにつながり、日常の中で自然の気配を身近に感じられる設えとしました。
その中心となるシンボルツリーには、ソヨゴ(青冬)を配置しました。
風に揺れる艶やかな葉、初夏に咲く白い花と爽やかな香り、
そして秋に実る赤い実が、季節の移ろいを五感で豊かに伝えてくれます。
自然と寄り添いながら過ごすことで、日々の暮らしにやさしい潤いと心地よさをもたらす京町家です。

AFTER