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皆さん初めまして!

八清に2023年の5月に入社しました、玉井と申します。

今回は初めての出張研修で、未だに足を踏み入れたことの無い山形県へと行きました。

私はカナダに数年間ほど住んでいたこともあり、寒い所がとことん大好きです。

毎年冬になると無性に綺麗な雪景色を見たくなります。

そんな私の今回の出張研修の目的地は山形県にある銀山温泉です。

銀山温泉は大正時代の歴史的建築物が多く有り、現在海外でも人気のエリアということもあり、訪れて色々勉強したいと思っておりました。

また銀山温泉の雪景色はとても綺麗だとSNSで流行っているので、銀山温泉の魅力と昔ながらの暮らしを体験したいと思います。

銀山温泉で感じる昔ながらの良さ

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朝ドラの「おしん」の舞台にもなった「銀山温泉 能登屋旅館」に宿泊した感想をお伝えします。

この旅館は、大正10年に完成した大きな木造3階建ての建物で、昔ながらの構造躯体が今もなお残っておりました。

八清に入社してからこれまで様々な木造建築物を目にしてきましたが、これほど大規模なものをあまり見たことが無かったので、とても新鮮でした。

館内に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれました。

歴史ある建築物ならではの趣が漂い、昔ながらの良さを存分に味わうことができました。

特に、建物の構造には当時の職人の手仕事の粋が感じられ、その技術に感銘を受けました。

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外観や内部だけでなく、部屋からの眺めも素晴らしかったです。

窓から広がる風景は、季節ごとに表情を変え、宿泊客を楽しませてくれるのだと思いました。

部屋から眺める雪景色がとても綺麗でした。

やはり古民家に住むことの魅力は移りゆく季節を近くに感じることができる事だと思いました。

興味深かったのは、観光客の多くが外国人であること。

日本の伝統や文化に興味を持つ外国人たちが多く、彼らとの交流も楽しい思い出となりました。

銀山温泉は、日本の歴史や伝統に触れたいと考える外国人にとって、魅力的な場所なのかもしれません。

銀山温泉での外国人インタビュー

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銀山温泉には世界各国から観光客が訪れていたので、彼らに銀山温泉や古き良き日本の生活などについて質問してみることにしました。

まず最初に、銀山温泉を知ったきっかけについて尋ねると、多くの回答者がSNSのショート動画を通じて知ったとのことでした。

美しい雪景色や趣ある建物、温泉の情緒あふれる雰囲気が、インターネットを通じて広がっていることが伺えました。

昔は朝ドラの舞台になったのが理由で訪れる人が多かったのを考えると、SNSの拡散力と影響力は大きいと思いました。

八清でも町家の改装物件やイベント企画など、外国人の関心を引くようなコンテンツや資源はあるので、SNSを駆使してもっと世界に向けて配信すれば、多くの人に八清の活動が届くと思い、SNSの可能性を感じることができました。

今後ともグローバルチームの一員として、銀山温泉がSNSで有名になったように、日本の情緒ある暮らしを提案することで、海外市場もより開拓しようと思いました。

その後、「日本の古い暮らしについてどう思いますか?」という質問に対して、回答者たちは共通して感嘆の言葉を口にしました。

他では経験できない風情や独特な文化に触れ、非日常的な体験を満喫しているようでした。

特に日本の四季を魅力に感じてくださる方が多い印象でした。

日本に移住してみたいという意見も多くあがりました。

その理由を尋ねると、やはり日本の治安の良さとインフレが整備されているので、暮らしやすそうとの意見が多くあがりました。

町家での暮らしをはじめとする、日本の古き良きまち並みや建物に住んでみたいという希望を多く聞くことができ、その魅力に引き込まれていることが伝わってきました。

一方で、何人かの回答者は、大きな地震が頻繁に発生する日本で古い建物での生活は不安だとの意見もありました。

直近の事例で言うと、今年(2024年)1月1日に発生した石川県の能登半島地震があり、多くの建物が崩壊してしまいました。

普段、京都でお客様をご案内する時も、耐震についての質問も多くなり、皆さんの耐震に対しての意識が高まっているのだと感じました。

古い歴史的な建物を購入する事は、そういったリスクもあります。

八清が行なっている改装工事では古い建物の趣を活かしながら、現状よりも耐震性を強化する補強工事も行っています。

「安心・安全・快適」を目指した建物づくりを行っており、そうした八清の建物づくりの姿勢を広く知っていただくことも大切だと実感しました。

今回のインタビューを通して、災害への懸念がある中でも、古き良き日本の暮らしを体験したいという方が多くいました。

最後に

今回の出張研修で印象的だったのが、古い建物の魅力。

町家などの古い建物で実際に暮らした事がなかったので、今回、銀山温泉に宿泊することで、その独自の雰囲気と温かみに触れ、古い建物の魅力を再認識できたことも大きな収穫でした。

町家などの中古住宅を扱う不動産会社に入社したことで、実際に現地に赴き伝統建築に触れ、海外市場から注目されている理由を知ることが出来て大変勉強になりました。

今回の出張研修の知見をもとに、今後は日本国内だけでなく、世界中の皆さんにも町家生活の魅力を届けられるよう、何かできることを模索していきたいと思うようになりました。