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吉田山の見える家

2010.03.26打合せ④意外な1本

次は外へ出て、外観から建物をチェックします。

まずはトイレ部分の屋根。ここは2階の床が載っていないので、人見さんが身軽にブロック塀の上に上がり、屋根を覗いて状況をリポートします。

設計士さんのイメージでは、ここに明かりを取るための「天窓」を設けることが提案されています。

天窓を付ける部分では、構造的に問題は無いか?雨漏りはしないか?などを確認していきます。

この建物は連棟で、隣の建物と壁面が続いているため、お隣さんに迷惑がかからないようにも考えなくてはいけません。構造的には問題なさそうなので、雨漏りがしないように気を配りながら、天窓の施工方法を考えていくことになりました。

そして次は、2階のベランダを支えている木材。

外から見ると、ゆがみがあるようにもに見えます。

木材が腐っていないか?ということを、ひとつひとつ叩いて確認してもらいました。


すると、ゆがみはなく、一見何の問題のなさそうに見えた左から3本目の材が腐っていることが分かりました。

写真に写るように、この材に表の電線からの引込の線が付いているため、この電線を伝って雨が溜まり、腐ってしまったのだろう、とのこと。

この部分は腐っている所を取り除いて、新しい材を継ぐなどの補強をしていきます。

ベランダは、4本の木材で下を支えてありますが、この木材、強度が少し不安です。どのようにして支えられているのかを見るために、今度は台所部分の天井をはがしてみることに。

台所の天井の中に埋まっていたベランダを支える木材は、見てみると充分な長さ。


部屋のほぼ半分くらいまでの長さがあるので、強度的には問題の無いことが分かりました。