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日射し(庇)の家

改装中⑥ 12月中旬・・・工事中の打合せ その3

工事中の打合せ

今回、工事中の現場に訪れると、階段のある吹き抜け部分がだんだんと形になって来ていました。

階段は段板のみが壁の間に渡され、視線が通る作りのスリット階段。上の写真は浴室側から玄関側を見たものです。
玄関を入って正面に向いた空間は、土間が続くようなイメージを持たせるため、階段の一番下の部分も同じ作りで空間が空いています。

工事中の打合せ

集まったメンバーで、この階段に実際に上って見ながら打合せが行われます。①
出来た空間に立ってみたり、通ってみたりするのは現地確認の際の大事な作業。

②の写真は階段に取り付ける手すり位置を確認する様子です。
階段を上ってみると、どの位置に手すりがあると上りやすいか下りやすいかが、感覚的にわかります。

「真っ直ぐな階段ではないから、体の向きが90度変わる踊り場の所に欲しいね。」
「この位置に付けては?」
「こちらに付けると手が届かない?」

3パターンくらいの案の中から、みんなが納得する使いやすい手すりの位置が決められました。
図面で見ているだけではわからないことも、実際にその空間に立ってみると案外直ぐにわかることが改装作業中には良くあります。

工事中の打合せ

続いて、階段の裏側の位置にあたる浴室に場所を移しての打合せ。③
浴室は天井と壁、床のだいたいの形が出来あがっていました。この後、浴室には防水工事が行われていきます。
浴室に使われる色は、天井と壁は白、床は黒のイメージです。

打合せには、浴室と玄関の床、キッチンの壁のタイルを貼ってもらうタイル屋さんも来られていました。
写真でメジャーを当てて長さを測っているのは、目地の位置を決めるため。④
タイルの幅は決まっているので、変な位置に目地が出ないよう、タイルを貼る位置には気を配られています。

“土間の続くイメージ”を持って計画された、玄関から浴室へと続く床の仕上げ。玄関側には玄昌石という黒い石のタイルが敷かれます。
素足で歩く浴室側に使われるのは、玄昌石に似せて作られた玄昌石風の黒いタイル。

日射し(庇)の家は、床の印象を決める仕上げのタイルにもこだわって作られています。