Posted on Mar 16,2016

Vol.2 はじめてのワークショップイベント終了

まだまだ寒さが厳しい2月の末、解体直後の現場で、本プロジェクトの説明会兼ワークショップを行いました。 今回はタイムリーにも、京都で初めてDesignWeekのイベントが行われるということを耳にし、私たちも参加することにしました。
DESIGN WEEK KYOTO いゑ 2016 ※リンク先へ飛びます)

八清ならではの解体現場が舞台となったイベント。 
私たちもはじめてづくしの取り組みだったので予測がつかないことばかりでした。
(そもそも真冬の解体現場だなんて寒いイメージしか湧いてきませんし…)
私たちのコワーキングスペースでは、デスクワークのみならず手作業でモノづくりをする人にも利用してほしいと考えています。
だからこそ、初めて行うイベントはモノづくりのワークショップにチャレンジしてみようということに。
難しすぎず、足場の悪い解体現場でも取り組めて、しかもこのプロジェクトのイメージに合うもの・・・そこでメンバーの中から出てきたのが「紙あんどん」。
京町家を舞台とするなら、和紙によるモノづくりはうってつけ!ということでさまざまな案の中から、紙あんどんを採用することになりました。

そして今回おもてなしのひとつとして行ったのが、京都の冬の風物詩「大根焚き」。(京都の人は「だいこだき」という読み方をします。)
京都では無病息災を願って12月~1月にかけて年中行事として行われますが、特に知られているのが「千本釈迦堂(大報恩寺)」や「了徳寺」の大根焚き。
このプロジェクトに京都らしさを取り込みたいという私たちの思いを形にしていきます。

さて当日、フル稼働のガスヒーターと大根焚きの熱気で建物内を温めお客様を迎えます。心配していた会場内の温度もまずまずの暖かさをキープすることができ、上着を脱いでいたほど。イベントスタートから私たちの予想を上回る反響があり、ワークショップ参加にも見学にもお客様が続々と来られます。ワークショップは予定先着数を上回るほどの盛況ぶりで、会場は常に人が出入りしているような状況でした。

盛況だった「紙あんどん」ワークショップ。
和紙とタコ糸の2パターンから好みの方を選んで作るという工程でしたが、楽しみにして自前で材料を持ち込んでくださった方、作品の構想を練ってこられた方、そんな方の作品に触発されアレンジを試みる方、それぞれの個性とセンスが光る作品が次々生まれました。風船が乾くのを待つ間も、大根で温まりながら参加者さん同士で会話も弾んで楽しく和やかな雰囲気に。モノづくりを好きな人たちが集まり、お互いの作品からインスピレーションを得て、新たなプロダクトを生む・・・まさに私たちがのぞむコワーキングスペースの始まりがコレだと感じずにはいられません。

イベント終了後には、FacebookやInstagramで自分の作品を投稿してくださった方もあり、持ち帰った後もそれぞれの作品を見て楽しむことができました。(「#京町家コワーキング」というハッシュタグで投稿してもらいました。)
◆ Facebook 「#京町家コワーキング」 (リンク先へ飛びます)
◆  Instagram 「#京町家コワーキング  (リンク先へ飛びます)

そして2日目には、このプロジェクトに外部アドバイザーとして参加していただいている、書家の瀬野大輔氏による書のパフォーマンスも。
「不易流行(ふえきりゅうこう)」
私たちのプロジェクトにふさわしい四字を揮毫してくださいました。その意味はまた次のストーリーでお伝えします。
今回、多くの方にご来場いただき、コワーキングスペースに興味を持ってもらう機会となったことはとても励みになりました。 現場はこれから本格的な工事に入り、運営面の策定や次のイベントの企画などグランドオープンに向けて着々と進行していきます。

紙あんどんワークショップ イベント動画公開中