ショップトイエ

PROJECT STORY-4

一足早く秋の訪れを感じる10月下旬のヒエイダイラプロジェクトの現場。

改装中の室内

天井や壁ができ、内部解体によりがらんどうだった「空間」が「部屋」に、屋根には薪ストーブの煙突が立ちました。

改装中の室内

間取り 改装中の室内

上の写真は今年5月上旬のもの。
構造の現状を把握するために、まず建物内部の解体工事から取りかかりました。
町家とは違い、建築基準法施行以降に現代的な工法で建てられているため、 基礎にはしっかりとしたコンクリート が見えます。

建物は 1Fだけで38.5坪 もあり、壁と天井を取り払うとその広さがよくわかります。

階段は新しく架け替えますが、2階への通行のために残しています。階段横、ちょうど写真で人が立っている辺りは、吹き抜けの空間となります。

改装中の室内

上の写真は、9月下旬に同じ場所から撮影したのもの。
構造上重要なこれまでの古い柱のほか、新しくたくさんの柱が建てられている様子がわかります。

回廊のようになったインナー土間テラスのどこからでも自由に庭へ出ることができ
26.1帖の間仕切りのない開放的なリビング を中心とした間取りへとリノベーションするため、
壁の量を減らす替わりに柱の量を増やし、 現況よりも構造が強く保たれるよう 工事を行っています。

立派な梁を見せたまま少しずつ板が張られつつある天井の隙間から、
構造体を厚く包み込むクリーム色の断熱材 を確認することができます。

写真の中央近く、垂れ壁にはめ込まれた丸く穴の開いた白い部品は、
薪ストーブの煙突を壁に通す際、建物に熱が伝わるのを防ぐ「めがね石」と呼ばれるもの。
ちょうどその真下にストーブが置かれる予定です。

改装中の室内

空へ登っていくような軽やかな階段がリビングの中央に架けられ、全ての壁が出来上がった10月初旬、
大工さんによる大きな工事はほぼ完成のようにも見える室内で、綿密な打ち合わせが行われていました。

改装中の室内

全員揃って考え込むのは、この建物で一番メインの空間ともなるインナー土間テラスの窓の取り付け方について。
建具の枠の存在を極力感じさせない納まりにすることで、庭と土間の連続性を 高める ことを目指します。

施工方法はもちろん予め考えられてはいるものの、実際に工事を進めていくと全てが図面通りにいくとは限りません。
設計する人、作る人が経験と知識を最大限に活かし、現場は進みます。
窓の取り付けについての打ち合わせは、このあと数十分に及びました。

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内 間取り図

リビングから土間を介して眺める前庭の風景。
現在はシートで景色が覆われていますが、完成後には開口部一面に広がる緑の景色を、リビングから楽しむ ことができます。

ここでくつろぐひとときは、どんな心地がするのでしょう。
想像するだけで胸がはずみませんか?

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内

改装中の室内

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