街×町家(マチマチヤ) in 御所南

記事2.オムライス×町家

工事中の室内

工事中の室内

7月上旬に行われた、改装工事の打合せ。建物は解体工事が行われた後、大工さんによる補強作業が進んでいる段階。

今回建物を訪れた時の天気はスカッとした夏晴れ。1階には室内にまで日差しが入る様子も。

昼間でも電気を点けていないと薄暗かった以前の室内と比べると、ずいぶん様子が変わっています。

1階の打ち合わせ

今回の建物は天井高が低いことがネックだったので、構造補強をしながら、建物に無理をさせない範囲で天井高を取るための工事が行われています。

天井は、2階の床を支える梁が見える仕上げの「大和天井」に。大和天井にすると、天井板に覆われていた空間の分だけ天井が高くなり、圧迫感のあった空間の印象が少し和らぎました。

1階の打ち合わせ
片流れ

片流れ

大人がばんざいをすると、天井に手が届くようだった2階。天井を取り払って小屋組みが見えるようになり、空間に広がりが生まれています。

小屋組みをあらわしてみると、路地から建物の奥に向かって天井が高くなる「片流れ」の屋根の町家になっていることが良くわかります。

プランでは、天井の高くなった部分に「ロフト」収納を作る予定。小屋組みの傾斜に合わせた「勾配天井」になるので、見た目にも広がりが感じられる仕上がりになりそうです。

片流れ

配線の確認1

建物の骨組みとなる構造の補強も終盤。構造補強が終わると、壁や天井板を貼る肉付けの作業が始まります。
工事の流れの中で、この時までに、壁の内側に仕込む配線や配管について決めておく必要があります。

もちろんプランを作る際にある程度考えられているのですが、実際の建物を見てからでないと、配線が通るかどうか、確実なことは決められません。

写真は、和室の壁に設けるエアコンの位置を見ているところ。

配線の確認1
配線の確認2

配線の確認2

2階の洋室に入るドアが作られる位置で、何度も間を行ったり来たりしている施行担当。スイッチの位置をどこにするのが良いか、確かめているそう。

部屋を入った時、どこに電気のスイッチがあるのが自然か、実際に出入りをしながら考えていきます。
「ドアがこっち側に開くことになるから…入って左側の壁に付けた方が良いかな。」
「壁の厚みのことを考えると、逆側の壁の方が施工しやすいですね。」

小さなこだわりを積み重ねながら、改修工事は着々と進んでいます。

キュロットのオムライス

ひととおり打合せが終わるころ、ちょうどお昼時に。

「オムライスが美味しいお店が近くにあるらしい…!」
町家から歩いて数分の場所だということで行ってみることに。

一見すると、ごく普通の民家のようなお店。
小さな看板で“culotte”と書いてあるのを見つけて店内へ。
中へ入っても、「お店」というよりは、なんとなく友達の家に遊びに行った時のような感覚のする不思議な空間。

キュロットHP https://culotteskirt.com

キュロットのオムライス

注文して出てきたのは、ツヤツヤとした卵にくるまれた、ぷっくりしたオムライス。

チキンライスには玄米が使われていて、家庭的な優しい味付けのオムライスでした。
量はたっぷりで男の人でも満足できると思います。

あまり大きな看板を出されていないのですが、店内に入ると居心地の良さについつい長居してしまいそう。
歩いて行ける範囲にあるお店で、のんびりまったり。近くにあれば、常連さんになって通いたくなるお店です。