
第二の家を購入するためのセカンドハウスローンを解説。
持ち家のほかにセカンドハウスを検討される方が増えています。
まず気になるのはお金のことです。セカンドハウスに特化したローンをご紹介します。
目次
- はじめにセカンドハウスローンとは
- 住宅ローンとセカンドハウスローンの比較表
- セカンドハウスローンはこんな場合に利用します
- セカンドハウスローンの手続き
- 自分にあったセカンドハウスローンを手に入れよう
はじめに、セカンドハウスローンとは
自宅とは別に別荘やセカンドハウスを購入する方が利用するローンです。
通常の住宅ローンは、自宅の購入に用途が制限されているため、セカンドハウスでは利用することができません。
住宅ローンを返済中だけど、別の住居を購入したい。そんな「第二の家」の購入時に利用できるのがセカンドハウスローンです。
但し、セカンドハウスを利用しない期間に人に貸したり、ゲストハウスを運営する場合は収益事業となり、ビジネスローンの枠組での取扱いになります。
住宅ローンとセカンドハウスローンの比較表
種類 | 住宅ローン | セカンドハウスローン |
---|---|---|
用途 | 自己の居住用に供した家 | 二軒目の家を購入 |
金利 | 低い | 住宅ローンより高い |
借入期間 | 長め | 短め |
融資極度額 | 高め | 低め |
団体信用生命保険 | 加入せずに住宅ローンを借りられる金融機関あり | 必要 |
住宅ローン控除 | 使える | 使えない |
ローン審査 | 役職や年収、勤続年数、業種、勤務している会社の規模、不動産の担保評価、信用情報、家族構成、健康状態など。 | 一般的な住宅ローンよりも契約者の返済能力や雇用状況、健康状態が良好など、審査基準が厳しく設定されている。返済能力は最低年収500万円以上が求められ、セカンドハウスローンの年間返済額が年収の30%を超えると融資が厳しくなる。 |
セカンドハウスローンはこんな場合に利用します。

ケース1:リモートワーク等の新たな生活様式が普及するなかで、利用できる二拠点生活のための住まいを購入したい。

ケース2:仕事で頻繁に訪れる場所があり、宿の手配などに手間がかかるため、住まいを購入したい。

ケース3:退職後に備えて早めに老後の住まいを手に入れ住環境を整えるため。
セカンドハウスローンの手続き
セカンドハウスローンを利用する流れは、住宅ローンを利用するたきとはほとんど変わりません。簡単に説明します。

住宅ローンとセカンドハウスローンの審査基準は違うと聞きました。セカンドハウスローンの審査基準を教えてください。

はじめにセカンドハウスローンが利用できるかどうかの事前審査を受けます。事前審査の申し込みは、金融機関のWebサイト経由のものが増えています。
セカンドハウスローンは、住宅ローン契約中の金融機関以外でも利用可能ですが、そもそもセカンドハウスローンを取り扱う金融機関はそう多くありません。銀行によっては取り扱っていない場合もあります。

自宅とセカンドハウスの両方で住宅ローン控除は受けられますか?

セカンドハウスローンは、住宅ローン控除の対象となりません。
住宅ローン控除を受けられるのは「自己の居住用に供した」という要件を満たす一軒の住宅購入に限られます。複数の住宅を所有していても、控除をうけられるのはメインで居住する一軒のみですので、セカンドハウスローンで住宅ローン控除をうけることはできません。
住宅ローン控除を受けられるのは「自己の居住用に供した」という要件を満たす一軒の住宅購入に限られます。複数の住宅を所有していても、控除をうけられるのはメインで居住する一軒のみですので、セカンドハウスローンで住宅ローン控除をうけることはできません。

土地だけでセカンドハウスローンは使えますか。

土地購入のみでは利用することができません。土地と建物をセットとして購入することが融資の条件となります。

セカンドハウスローンでもローン特約は使えますか。

セカンドハウスローンではローン特約を使うことはできません。
※ローン特約とは、買主が住宅ローンを借りれなかった場合に、違約金等を負担することなく、買主に手付金が返還され、無条件で契約を解除することができるという特約です。
※ローン特約とは、買主が住宅ローンを借りれなかった場合に、違約金等を負担することなく、買主に手付金が返還され、無条件で契約を解除することができるという特約です。

京町家や再建築不可の不動産も対象でしょうか。

物件によってご利用いただけない場合もございますので、まずはご相談ください。
自分にあったセカンドハウスローンを手に入れよう。
セカンドハウスローンの特徴や注意点、契約方法などについて解説してきました。
セカンドハウスローンは一般的な住宅ローンよりも審査が厳しく、金利が高いという特徴があります。ハードルが高いと感じる方も多いと思います。
融資を受けた後に返済が滞ることのないよう、無理のない支払い計画を立てる必要があり、個人で判断せずにファイナンシャルプランナーや銀行のローン担当者へと相談するのがおすすめです。
スルガ銀行「セカンドハウス・リゾートローン」は購入される別荘や移住・退職後のセカンドライフを見据えた二拠点居住などさまざまな地域のセカンドハウス購入にご利用いただけます。