fikaso これからの京町家
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京都の歴史あるまち並みをかたちづくる上で欠かせない京町家ですが、毎年800棟以上のペースで取り壊され、今も風情あるまち並みが損なわれ続けています。
その原因の1つに「京町家は夏は暑く、冬は寒い」という現代の気候に対応できていないイメージが定着していることが挙げられます。
京町家は伝統構法のため基礎はなく、床下は隣家と繋がっている長屋形式のものが多いです。
壁を共有しているため、隣家との隙間がほぼなく外壁の施工が困難で、新築なら行えるような気密性の確保や基礎断熱、外断熱の施工ができず、夏の暑さと冬の寒さは諦めて改修を行うケースがほとんどでした。
しかしこの度の改修では、まち並みに配慮し町家の外観を残しつつ、建物の内側に通気層と断熱層を設け、また樹脂製サッシや断熱ペアガラスを採用することで、「高断熱・高気密化」を図り、町家の風情と1年を通じた快適性の両立を目指しました。
「京町家は夏は涼しく、冬は暖かい」というイメージに変わっていくことを願って。











