コンセプトイメージ | 「よくばりウサギの家」のリビング

IMAGE >>>  「よくばりウサギの家」のプランイメージ

ゆるやかなつながり

上のイラストはリビングのイメージ。この家はエントランスがちょっと変わっていて、イラストの右奥の部分が家の入口になるのですが、扉を開けてなかに入ると、土間が長く伸びてリビングとつながっています。ここはもとから通り庭がありました。玄関土間からリビングに上がる所には、少しの段差があるだけ。通常「玄関」と「LDK」と分けて考えられる場所が、なんとなくつながりを持った空間として考えられています。

この、〝なんとなくつながっている”感じが、今回の家のキーワードかもしれません。一人で暮らすにはやや広めの家。ただ広いだけの空間や、だだっ広いなかに居ると、人はあまり落ち着かないものです。そこで、居心地の良い程度に空間に仕切りが設けてあったり、部屋どうしにつながりを持たせるような工夫があったり。

フレキシブルにつながる間取りは、住む人しだいでいくらでも住まいの可能性が広がるという側面も。人をおおぜい呼ぶにしても、趣味のものを置いて空間を創るにしても、家の中でものづくりを楽しむにしても、住まい手それぞれのやり方で空間を使うことが出来ます。

きままな土間

オリジナルの通り庭は、ほかの部分よりも低い屋根がかかっています。

この屋根には天窓を設けて、通り庭の部分に日中の自然光が採れるようにします。壁に沿っては長く続く棚が設けてあり、棚にコレクションを並べれば、小さなギャラリーにもなりそう。

リビングからはエントランスの壁が良く見える位置。壁面に絵を飾ったり、メモを貼ったり、イラストにあるようにアイデアボードとして活躍させても良いかもしれません。

工夫次第で使い方はいく通りにも。生活のシーンに合わせてきままに使える土間です。

よくばりルーム

エントランスから長く続く土間の突き当りには、部屋が作られます。ここは、用途を限定しないフリースペース

部屋の区切りは設けず、エントランスの土間敷きがそのまま延長されたような部屋。リビングとも、庭を介しながらなんとなくつながります。

この場所、面白い使い方が色々考えられそう。部屋はエントランスから続く土間敷きで、外から靴のまま入ることが出来る作り。

1階の端っこで、独立した使い方が出来る位置。庭を眺めながら作業するアトリエや、小さな工房として使うのにも向いています。

何かの部屋として決めて使っても良いし、もちろん、使いたい時に使う、という〝用途を決めない”というスタンスも当然アリ。

この部屋はその名も「よくばりルーム」。名前のとおり、余分でぜいたくなスペースですが、こういう部屋を持っておくことで、心の余裕が出来たり、好きなことをやりたいように出来たりもするかもしれません。この場所があることで、暮らしがより豊かになるような、そんな使い方を工夫して楽しんでもらいたい部屋です。