第三話

キッチンから季節を感じられる家の設計&施工を行なっていただいた、
合同会社ユニーズの2人をご紹介をしたいと思います。

Unis.(ユニーズ)とは、
オーケストラの楽譜でリズムや呼吸を合わせ全員で演奏するという意味合いの符号です。

建築は、完成まで様々な専門家が携わり家をつくります。
皆さんが一丸となり、それぞれができることを最大限にするという意図があり、合同会社ユニーズと名付けました。

設立の経緯

一般的には、設計と施工が分離して発注されることが多いです。
設計者は、品質・コスト・工程を監理し、施工者が適当な工事しないようにコントロールする必要があります。
建物の質は施工者のレベルで大きく仕上りが異なるので、設計事務所勤務時代から工務店の選択は慎重にしていましたが、建築コストによく悩まされていました。
技術的に優れている工務店は建築コストが高い…。 ですが、優良な現場監督のほか、社長・営業・経理などの固定経費分を建築費から捻出するため建築費が高くなることは当然のことです。
上記のことから良いものを賢いコストで作りたいという想いで、合同会社ユニーズを設立しました。

会社の特徴

合同会社ユニーズは、設計から施工までを一括して行うことが可能です。
社員は、代表が2名だけですので、賢いコストで計画から完成までを、フルサポートしています。
施主様に対しては、細かいことでもわかるように、図面等を使用して工事前にわかりやすく説明をしております。 職人さんに対しては、職人任せにならないように、施工図を作成し打合せした上で、作業にかかる為、明確で無駄のない工事をすることが可能です。

そんな2人とは、今回が初めてのコラボレーションです。(*ユニーズとして)

合同会社 ユニーズ
岩見 真也 Shinya Iwami(右)
瀬津 直弘 Naohiro Setsu(左)

» 公式WEBサイト

経歴

・岩見真也 代表社員 (昭和58年1月26日生)

  • H17.3 鳥取環境大学 環境情報学部 環境デザイン科卒業
  • H17.4-H27.12 一級建築士事務所 株式会社クカニア
  • H28.1 建築デザイン事務所ユニーズ 設立(代表)
  • H29.3 合同会社ユニーズ 設立(代表社員)

・瀬津直弘 代表社員 (昭和53年12月9日生)

  • H12.3 京都国際建築技術専門学校卒業
  • H12.4-H14.2 建築施工監理職
  • H14.3-H17.4 大工職
  • H17.6-H29.3 建築施工管理職
  • H29.3 合同会社ユニーズ 設立(代表社員)

今回の物件に対する想いを2人に伺いました。

プロポーションについては基本的に京都の伝統的意匠に合うような設計をいつも心がけています。
今回は、北棟(枡花の家)の正面を減築して整えました。
下屋根の高さ・長押寸法・設置高さ等、これまでたくさんの町家を直してきた経験を活かして考えました。
町家を改修した物件や新築で町家をモチーフにした物件をよく目にしますが、伝統的な町家のプロポーションをしっかり理解していないまま計画し、工事した建物はものすごく違和感を感じていました。
南棟(白花の家)は、北棟(枡花の家)とは違い、道路から見えない奥まった所に建っているので、隠れ家をイメージしたファサードに計画しました。
室内の計画は北棟・南棟共に面積が狭いので、広く感じることが出来るような空間構成を図りました。
なるべく天井は高くして、個々の空間は違和感なくしなやかに繋がるように配慮しました。
by 岩見 真也

ユニーズに施工を依頼すれば良い意味で何かが違うなと思っていただけるように配慮しました。
木工事の各所・鉄骨階段・家具など詳細図・施工図を作成し、ディテールに気を配り施工を進めさせていただきました。
by 瀬津 直弘

細やかな打ち合わせを繰り返し、丁寧に一緒に作り上げた家

細部まで妥協の許さない山口のこのプロジェクトに対する熱い想いを、皆で一丸となって作り込みました。
色々な人の想いが詰まった2件の家が、まもなく完成します。

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