八清Webサイトより物件一覧をぜひチェックしてみてください!!
皆さん初めまして!
八清に2023年の5月に入社しました、玉井と申します。
今回は初めての出張研修で、未だに足を踏み入れたことの無い山形県へと行きました。
私はカナダに数年間ほど住んでいたこともあり、寒い所がとことん大好きです。
毎年冬になると無性に綺麗な雪景色を見たくなります。
そんな私の今回の出張研修の目的地は山形県にある銀山温泉です。
銀山温泉は大正時代の歴史的建築物が多く有り、現在海外でも人気のエリアということもあり、訪れて色々勉強したいと思っておりました。
また銀山温泉の雪景色はとても綺麗だとSNSで流行っているので、銀山温泉の魅力と昔ながらの暮らしを体験したいと思います。
朝ドラの「おしん」の舞台にもなった「銀山温泉 能登屋旅館」に宿泊した感想をお伝えします。
この旅館は、大正10年に完成した大きな木造3階建ての建物で、昔ながらの構造躯体が今もなお残っておりました。
八清に入社してからこれまで様々な木造建築物を目にしてきましたが、これほど大規模なものをあまり見たことが無かったので、とても新鮮でした。
館内に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれました。
歴史ある建築物ならではの趣が漂い、昔ながらの良さを存分に味わうことができました。
特に、建物の構造には当時の職人の手仕事の粋が感じられ、その技術に感銘を受けました。
外観や内部だけでなく、部屋からの眺めも素晴らしかったです。
窓から広がる風景は、季節ごとに表情を変え、宿泊客を楽しませてくれるのだと思いました。
部屋から眺める雪景色がとても綺麗でした。
やはり古民家に住むことの魅力は移りゆく季節を近くに感じることができる事だと思いました。
興味深かったのは、観光客の多くが外国人であること。
日本の伝統や文化に興味を持つ外国人たちが多く、彼らとの交流も楽しい思い出となりました。
銀山温泉は、日本の歴史や伝統に触れたいと考える外国人にとって、魅力的な場所なのかもしれません。
銀山温泉には世界各国から観光客が訪れていたので、彼らに銀山温泉や古き良き日本の生活などについて質問してみることにしました。
まず最初に、銀山温泉を知ったきっかけについて尋ねると、多くの回答者がSNSのショート動画を通じて知ったとのことでした。
美しい雪景色や趣ある建物、温泉の情緒あふれる雰囲気が、インターネットを通じて広がっていることが伺えました。
昔は朝ドラの舞台になったのが理由で訪れる人が多かったのを考えると、SNSの拡散力と影響力は大きいと思いました。
八清でも町家の改装物件やイベント企画など、外国人の関心を引くようなコンテンツや資源はあるので、SNSを駆使してもっと世界に向けて配信すれば、多くの人に八清の活動が届くと思い、SNSの可能性を感じることができました。
今後ともグローバルチームの一員として、銀山温泉がSNSで有名になったように、日本の情緒ある暮らしを提案することで、海外市場もより開拓しようと思いました。
その後、「日本の古い暮らしについてどう思いますか?」という質問に対して、回答者たちは共通して感嘆の言葉を口にしました。
他では経験できない風情や独特な文化に触れ、非日常的な体験を満喫しているようでした。
特に日本の四季を魅力に感じてくださる方が多い印象でした。
日本に移住してみたいという意見も多くあがりました。
その理由を尋ねると、やはり日本の治安の良さとインフレが整備されているので、暮らしやすそうとの意見が多くあがりました。
町家での暮らしをはじめとする、日本の古き良きまち並みや建物に住んでみたいという希望を多く聞くことができ、その魅力に引き込まれていることが伝わってきました。
一方で、何人かの回答者は、大きな地震が頻繁に発生する日本で古い建物での生活は不安だとの意見もありました。
直近の事例で言うと、今年(2024年)1月1日に発生した石川県の能登半島地震があり、多くの建物が崩壊してしまいました。
普段、京都でお客様をご案内する時も、耐震についての質問も多くなり、皆さんの耐震に対しての意識が高まっているのだと感じました。
古い歴史的な建物を購入する事は、そういったリスクもあります。
八清が行なっている改装工事では古い建物の趣を活かしながら、現状よりも耐震性を強化する補強工事も行っています。
「安心・安全・快適」を目指した建物づくりを行っており、そうした八清の建物づくりの姿勢を広く知っていただくことも大切だと実感しました。
今回のインタビューを通して、災害への懸念がある中でも、古き良き日本の暮らしを体験したいという方が多くいました。
今回の出張研修で印象的だったのが、古い建物の魅力。
町家などの古い建物で実際に暮らした事がなかったので、今回、銀山温泉に宿泊することで、その独自の雰囲気と温かみに触れ、古い建物の魅力を再認識できたことも大きな収穫でした。
町家などの中古住宅を扱う不動産会社に入社したことで、実際に現地に赴き伝統建築に触れ、海外市場から注目されている理由を知ることが出来て大変勉強になりました。
今回の出張研修の知見をもとに、今後は日本国内だけでなく、世界中の皆さんにも町家生活の魅力を届けられるよう、何かできることを模索していきたいと思うようになりました。
]]>今回は京都市民にも人気の出町柳をまちブラしてきました。
古き良き昭和の雰囲気を残しながら平成、令和と進化し続ける、とても元気な商店街があります。
1、2月の京都は例年になく4月並みのぽかぽか陽気の日もありましたが、普段は10度以下の寒空が続く日々です。
朝晩は0度近く下がる事もあり、雪がちらちら降り積もる時もありますが、日中は日差しが当たるとじんわり暖かく深夜に降り積もった雪もすぐに溶けてしまいます。
観光客も激減するシーズンなので、日常の京都を散策でき、家探しには持ってこいの季節かもしれません。
年始に九州と東京を訪れましたが、どちらも想像以上に風が冷たく雪に見舞われ盆地の京都が暖かく感じました。
関西圏の中では夏は暑く冬は寒いイメージですが、日本国内で比べると住みやすい気候なのだと感じます。
近年、東京や海外からの移住者も増えてきましたが、自然が残る田舎の顔と便利な都会の顔が混在する丁度いいまちなのかと感じています。
今回のまちブラは京都在住の人の中でも住みやすいと人気のエリア、出町柳周辺を散策してきました。
京都の地図を広げると大きな鴨川が目に入ってくるかと思いますが、Yラインになって合流するあたりに出町柳はあります。
左側を「賀茂川」右側を「高野川」が流れ、合流地点から繁華街へ流れる川を「鴨川」と呼んでいます。
分かれている分岐点を「鴨川デルタ」と呼び、左右の河川敷には飛び石が置かれていて中央に渡れます。
川沿いには桜並木やツツジにすすきなどの草花から季節の移ろいも感じられ京都人の憩いの場所になっています。
この日は生憎の雨模様で霧雨の中での散策でしたが、束の間の晴れ間に訪れた河川敷は暖かい日差しが気持ちよく、トンビやサギも見かけ、家族連れや学生達に年配の方と幅広い年代の方達も見かけました。
鴨川は浅めの川ですが、水の流れは速く、透明度も高く綺麗でした。
橋の上からは夏の風物詩、五山送り火で有名な大文字もはっきり見えて人気のスポットになっています。
鴨川近くの商店街、「出町桝形商店街」はとても活気があって、多くの買い物客で賑わっていました。
中でも人気の「生菓子 出町ふたば」は、いつも大行列です。
取材日は平日の月曜日の午前中でしたが、この日も大行列でした。
一度頂くとファンになってしまう美味しさで、こちらへ訪れた時は必ず買って帰ります。
「名代 豆餅」220円
食べ応えある豆の塩味と上品な甘さのあんこが絶妙で後引く美味しさです。
京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
京都の商店街はアーケードが無いまちも多いですが、ここは小さいながらも屋根付きで雨が凌げるので助かりました。
天井から看板がぶら下がるレトロな商店街で、個性的なお店が建ち並んでいました。
京都市上京区桝形通出町西入二神町179
出町座は2017年にオープンした本屋とカフェと小さな映画館が併設したお店です。
映画館は座席数がBF42席、2階48席。
昭和時代はどこのまちでも小さな映画館を見かける事が出来ましたが、近年はめっきり減ってしまいましたね。
幼少期、親子で過ごした映画館での出来事は今も思い出深く、鮮明に思い出します。
これからの未来に残したい文化施設の一つですね。
新作はもちろん、見逃した話題作や名監督の特集などがラインナップされ、映画好きには色々出会える嬉しい施設です。
1階はカフェ「出町のソコ」と書店「CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)」があり、立ち寄りやすい雰囲気です。
まちに溶け込み地元に愛されているお店の方に出町柳の印象についてお話を聞くと「出町柳、最高!」との返答。
地元を愛する人が地元のために運営する出町座、もう、これ以上の言葉は必要ないですね。
出町座が好きと言うファンが多いのもうなずけます。
京都市上京区三芳町133
鴨川周辺ではカフェを多く目にしました。
スタイリッシュな新しいカフェからレトロ喫茶と個性あふれるお店が多くカフェ巡りも楽しそうな地域です。
今回は商店街の中程から少し横道に抜け、2階にある「kito ( キトカフェ) 」へお邪魔してきました。
柔らかい光に包まれた店内はモロッコ風な異国の可愛い色合いと温もりある素敵なお店でした。
1ヶ月かけて手作業で塗られた壁は凹凸が面白く、出窓の丸みが可愛かったです。
手すき製法で作られた珍しい手作りガラス窓は沢山の気泡を含んだ磨りガラスになっていて、少しイエローがかった色味がレトロな雰囲気を醸し出していました。
手の温もりが感じられる店内は優しい光が注がれ居心地が良かったですよ。
コーヒー豆は「かもがわカフェ」のkitoブレンドが使われていて、自家製キャラメルソースがかかっていました。
キャラメルラテ 600円
チャイ 600円
自家製の香ばしいキャラメルの香りとしっかりした甘さでほっこり癒されました。
チャイは辛口なジンジャーがピリリと効いていて、甘さは自分で調節しながら蜂蜜を入れ、スッキリとした甘さを楽しみました。
京都市上京区一真町67 2F
その他にも気になったお店も立ち寄りました
・オーガニック食品を取り扱うORGANIC PLAZA( オーガニック・プラザ )
・京都銘菓の阿闍梨餅の販売所、マツヤ食料品店
・創業50年のいづも屋豆腐店
・肉の岡田屋で大人気のコロッケは、その場で揚げてもらえます。カリサクな食感で、とても歯ごたえも良く美味しかったですよ。
お店の方との会話も楽しめるのも商店街のいいところですね。
ランチタイムには、商店街の入り口にあるLION KITCHEN( ライオンキッチン )へお邪魔しました。
いたるところにライオンが目に入る可愛いお店でした。
お気に入りのライオンが1匹は見つかりそう。
メニューはどれも美味しそうで迷いましたが、今回はおすすめのハンバーグに温泉卵(150円)をトッピングしました。
ぐつぐつハンバーグセット 1,400円
ぐつぐつハンバーグ九条ネギセット 1,500円
柔らかな手ゴネハンバーグに濃厚なきのこデミグラスソースとチーズのコクが加わって、美味です。
ゴロゴロ入っていた野菜がこれまた美味しい~。
お芋や玉ねぎはトロトロ、にんじんや大根はジューシーに素材その物の甘さが引き立つようにじっくりと火が入れられていて、野菜もごちそうの仲間入りです。
雑穀米は、甘味と歯ごたえで満腹中枢も刺激され満足感に満たされました。
九条ネギがたっぷりのったハンバーグはさっぱりとした味わいで、箸が進みますよ。
ハンバーグセットは栄養バランスも考えられていて、1日の2分の1以上の野菜がとれるようで、11種類以上入っているそうです。
大阪で創業してから12周年、3年前に出町柳に移転してきたそうですが、平日のランチ時は満席で、地元に愛されるお店になっているのがわかります。
なぜライオンなのかというと、世界各国の紋章でも使われているライオンのような力強いお店にしたいという想いが込められているそうです。
京都市上京区表町23 桝形ビル1F
本来は休業日だった為、諦めて帰ろうかと思いましたが、偶然、店主をお見かけして少しお話しを伺う事が出来ました。
ショーウィンドウにもなっているお店の窓からは、キラキラと小さな玉の雫が光った上品な器や花器が並んでいました。
息を呑む程に綺麗で、お料理をのせるだけで、ワンランク上の食卓を飾ってくれそうな器たちです。
25年前にガスバーナーで陶作品を焼いていた時にたまたま美しい銀の粒が現れたのをきっかけに、釉薬の物理変化を日々研究し作品制作に向き合っているそうです。
沢山の実験結果のプレートが棚びっしりとあり緻密な計算を伺い知る事が出来ました。
華麗な陶歴の中には国外台湾でもご活躍されている様子。
春節の時は外国の人も沢山まとめ買いしていかれたようです。
近年では、2023年4月 第37回日本煎茶工芸展でも入選され、東京の銀座「鳩居堂」や大丸京都店「福寿園」にて取り扱いがあります。
店名の「うつわhaku」のはくは余白のhaku。
うふふ、くすっと笑顔になれる作品も作陶されていて、器以外にも、箸置きや一輪挿しはプレゼントにも良さそうです。
営業時間にゆっくり訪れて作品選びをしたいと思います。
京都市上京区上塔之段町469
※営業日以外の平日は土を練って焼いているそうで、手を止められない時もあるそうです
京都御所や同志社大学、相国寺なども近く、この周辺は八清でも多くの物件をお取り扱いさせていただいています。
紹介しきれないほど魅力的なお店やスポットがあるので、まためぐりたいと思います!
]]>世界遺産に登録された旧市街がある、首都ワルシャワ。
"ポーランドの京都"と名高い古都のまち並みが広がるクラクフ。
歴史的建築物とまち並みの視察とともに、ヨーロッパの中では比較的物価が安いポーランドで、5つ星ホテル体験がしたいと思い、出張研修先をポーランドの『ワルシャワ』と『クラクフ』に決めました。
関西国際空港を出発し、最初に向かった先は、中国の首都である北京です。
北京で10時間のトランジットを経て、いよいよポーランドはワルシャワに向け出発です。
北京からワルシャワまでの飛行時間は、おおよそ11時間ほどです。
深夜便だったため、寝ていたらあっという間に 『ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港』に到着しました。
空港の名前は、かの有名な音楽家であるショパンの生まれ故郷であることから、2001年に当時の大統領が命名したそうです。
早々に空港を後にして、日本でいうところの新幹線である特急列車に乗り、クラクフに向かいます。
車窓から見える一面に広がる雪景色が大変美しく、いくら見ていても飽きません。
車が走る道路部分は、しっかりと除雪されており、冬の間大変な除雪作業をしてくださっている方がいると思うと頭が上がりません。
初めて訪れる場所への期待を胸に、心を弾ませながら、2時間半ほどでクラクフに到着しました。
宿泊先のホテルは、旧市街地エリアに程近い5つ星ホテルです。
エントランスの扉は、北陸などの寒い地域でよく見られる二重構造になっており、なるべく外の冷たい空気が入り込まないようになっていました。
おかげで、室内の温度は一定に保たれており、建物内に入ると外の気温を忘れるほど大変暖かく感じました。
海外のホテルは、基本的にこちらから話しかけない限りチェックイン等、対応して頂けない事が多いのですが、さすが5つ星ホテルです。
エントランスに入るとすぐに、レセプションの方が笑顔で快く出迎えてくださり、ウェルカムドリンクを提供してくださいました。
ホテル内にあるレストランは、レセプションとはまた違った雰囲気で、ヨーロッパを感じるデザインに気分が高まりました。
壁と天井が白を基調としたレンガでできており、観葉植物やクリスマスツリーが置いてあることで、緑が映えて一気にオシャレに見えます。
素敵な空間での食事は、幸せな気持ちになるだけでなく、より食事が美味しく感じます。
案内していただいたお部屋に入ると、またもやウェルカムドリンクと小さな焼き菓子、そして手書きのメッセージカードが用意されていました。
その日の天気と気温が書かれた小さなカードも用意されており、海外でこのようなサービスを受けられると思っていなかったため、非常に嬉しく感動しました。
肝心のお部屋ですが、シングルルームのためそこまで広くはありませんが、おひとり様にはピッタリなサイズ感でした。
高級ホテルにありがちな、『シンプル』ではなく、デザイン性のあるお洒落なホテルを探し求め、見つけたのが今回宿泊したホテルです。
思わず「かわいい!」と声が出てしまうくらい私好みのデザインで、異なる柄・形のファブリックチェアやクラッシックな花柄のベッドフレーム、バスルームに至っては一面ごとに壁の素材が異なり、見ているだけでワクワクとした気持ちになる、そんな素敵なお部屋です。
ふかふかのファブリックチェアに座りながら、窓から見える雪を眺めているだけで何時間も過ごせそうな気がします。
ベッドの枕元には紙に包まれたキャラメルが一粒添えられており、ちょっとしたおもてなしに感動しました。
もしまた機会があれば、他のお部屋にも宿泊してみたいです。
クラクフは、ポーランド王国時代に首都として栄えた場所で、旧市街は今もなお中世の頃のまち並みが残る美しい都市です。
宿泊先のホテルから旧市街までは、歩いて5分ほど。
ホテルから一歩外に出ると、痛いと感じるほど冷たい冷気に包まれます。
ヨーロッパの地面は石畳でできているところが多く、足元からより寒さを感じます。
ヨーロッパの美しいまち並みを見ながら歩きたいところですが、雪の影響で地面はカチカチに凍っているところが多く、気を抜くと転びそうになります。
細心の注意を払いながら歩き進め、たどり着いた旧市街地の中心には、ヨーロッパ最大級の広さを誇る中央市場広場があります。
世界で初めて世界遺産に登録された場所の一つで、中世のまち並みが残る趣ある美しい都市です。
日本ではあまり見かけることのない黄色やピンクなどカラフルな建物が目を引きます。
規則正しく配された窓が印象的です。
ヨーロッパや北欧などの寒さが厳しい地域は、日本と比べると窓が小さく断熱性の高い素材でできています。
また、日本の窓は引き戸であることが多いですが、ヨーロッパや北欧では、内開きや外開きの窓がほとんどです。
広場の中心には、ルネッサンス様式の織物会館があり、1階には沢山のお土産屋さんが所狭しと並んでおり、観光客で溢れかえっていました。
広場では、クリスマスマーケットが開催されており、温かいスープや焼きチーズなど様々な食べ物が目を惹きます。
また、クリスマスツリーのオーナメントやキャンドルなども販売されており、歩いているだけで楽しく、どこを撮っても絵になる光景でした。
夜にも中央広場に行ったのですが、外からのライトや内側からの灯りで照らされる建物が、昼とはまた違った雰囲気で寒さを忘れるほど美しかったです。
クラクフを後にして、首都ワルシャワに向かいます。
前日の夜から雪が降っており、その影響で列車が遅延または取り止めにならないか、ハラハラしていましたが、無事定刻通りに出発しました。
行きと同じく2時間半ほどで、ワルシャワに到着しました。
旧市街地までは、ホテルから徒歩で30分ほどかかるのですが、せっかくなので歩いて向かいます。
道中、少し進むたびに突如現れる大きなクリスマスオブジェに驚きました。
イルミネーションライトで神々しく光る、バイクに乗ったサンタさんや巨大な電話機など、日本では絶対に目にすることは無いであろう大胆な街の装飾が新鮮でした。
色とりどりのライトが煌びやかに光る道を進むと、町の中心には大きな広場(旧市街)が広がっています。
ワルシャワは、第二次世界大戦によって80%以上が破壊され、旧市街地にいたってはまちのほとんどが瓦礫と化してしまったそうです。
戦後、元のまち並みを取り戻すため市民たちが協力し、何年もかけ復元作業に取り掛かりました。
その結果、"レンガのひび割れ一つに至るまで"と形容されるほど忠実に元のまち並みが再現されました。
世界遺産の登録条件は、建造当時の姿が今に残っていることが前提です。
しかし、ワルシャワ歴史地区は、市民たちの『不屈の熱意』が評価され、1980年に世界遺産に登録されました。
再建されたまち並みが世界遺産に登録されるというのは、非常にユニークでワルシャワ以外では見ることができません。
一つ一つ異なる色、デザインの個性豊かな建物の数々はいくら見ていても飽きることがありません。
じっくりと時間をかけて建物を眺めていると、当時の市民たちの『まちを元通りに復元したい』という一つの想いを胸に、懸命に復元作業に取り組む姿が目に浮かび、胸が熱くなりました。
こうした歴史的背景を交えながらその土地に訪れることで、見える景色が変わり、より一層記憶に深く残ります。
ポーランドには、他にも魅力的な場所や建物が数多くあります。いつかまた訪れたいと思う素敵な国です。
この記事を読んでくださった皆さんも、機会がありましたら是非行ってみてください。
]]>こんにちは、メディアデザイン部の松浦です。
今回、私が選んだ研修先は広島県「大久野島と因島」の魅力発見の旅です。
2023年はウサギ年。
ぜひ、今年行ってみたい場所がありました。
それは瀬戸内海に浮かぶ小さな無人島「大久野島(おおくのしま)」
近年は「ウサギの島」としても知られていて、海外の観光客からも注目を集める島です。
広島県竹原市の忠海港から船に乗って向かいます。
乗船時間は15分ほど。
現在は、ウサギが生息することで知られている「大久野島」ですが、かつては島全体が陸軍の化学兵器製造拠点として毒ガスの製造が昭和20年まで続けられていました。
日本軍が毒ガスを製造していたことは昭和59年(1984年)まではほとんど知られておらず、島は日本地図から消されていたという悲しい歴史がある島です。
戦後は島全体が国民休暇村に指定され、1934年に瀬戸内海国立公園になりました。
船を降りて宿泊する休暇村ホテルに荷物を預け、さっそくウサギさんを探しました。
ずっと行きたかった場所だったので感無量です!
さっそく、第一ウサギさん発見!
人に慣れているのか、遠くからでも一目散にぴょんぴょん飛んでくるのが可愛らしく悶絶します。
最初にそばに来てくれたウサギさんが、以前に一緒に暮らしていたウサギさん似ていて感無量でした。
ウサギは縄張り意識が強く、一定の距離を保ちながら少数グループで暮らしています。
人に慣れているウサギさんはすぐそばまで近づいてきます。
島には信号機もなく一般車両も通らないので、非日常な生活を体験するができます。
まさに、ウサまみれ。
のんびりした時間を楽しむことができました。
島を散策すると、たくさんのウサギさんたちに出会えます。
普段の生活範囲に「海」がないので、ただ海を眺めるだけでも海が近くにある暮らしっていいなと思いました。
高台から瀬戸内海を見る景色も絶景でした。
出来れば日帰りではなく宿泊がおすすめです。
ウサギさんは夜行性ですので、夜が一番元気でたくさんのウサギさんに出会えました。
早朝や夕方も活動し、日中は隠れて寝ていることが多いです。
ウサギが一番多いなと感じた場所は休暇村ホテル前の芝生広場です。
ここにいるウサギさんたちは人に慣れていて、夜にホテルの窓から広場を見たら走り回っていました。
海外からのお客さんも多かったです。
休暇村ホテルには英語対応できるスタッフさんもいて、メニューも英語表記のものがあります。
翌日の朝、ホテルでレンタサイクルを借りて、島を一周し戦争当時の遺構を見に行きました。
写真は第二次世界大戦時、毒ガスを製造するための電力を供給していた発電所です。
建物の老朽化が進み途中から立ち入り禁止でしたが、建物の前まではいくことができます。
人を見るとぴょんぴょんと近寄ってくるウサギさんたち。
「ごめんね、何も食べるもの持ってきてない」と話しかけると何ももらえないことを悟ったのかウサギさんたちは、そばにあった落ち葉を食べだしました。ごめんよ。
1904年日露戦争が始まる2年前に設置された北部砲台跡。
現在は休暇村として整備された保養地ですが、戦争当時の面影が今でも残っていました。
昭和63年(1988年)に建設された大久野島毒ガス資料館。
毒ガス製造過程で犠牲となった多くの方の記録と当時の戦争の悲惨さ、平和の尊さ、生命の重さを忘れないための資料館です。
館内には関係者から寄せられたものをはじめ、当時の毒ガス製造に関する資料などが展示されています。
今という時間を切り取って見ただけでは、とてもそんなことがあった場所には思えませんでした。
現在、生息しているウサギさんたちは1971年に地元小学校で飼われていたウサギをはなしたのが始まりといわれています。
毒ガス実験のために飼われていたウサギたちは、毒ガス処理の時にすべて殺処分になったそうです。
過去、平和とは正反対の島でしたが、遊びまわるウサギさんたちを見ながら、この島で平和に暮らしてほしいと願ってあとにしました。
訪問を検討されている方はご一読ください。
2日目はまずは因島にある、HAKKOパークへ
こちらは発酵食品の万田発酵株式会社さんが運営するテーマパークです。
山を借景とし、瀬戸内海に面した2万1,000坪の広大な敷地に、周辺の山や緑と一体となったモダンな施設です。
さっそく玄関から中へ入ると総合受付とその奥には万田発酵の商品が並ぶショップ、発酵メニューが楽しめるカフェ、ガイドツアーの受付があります。
ガラス張りで天井が高く、木の素材がところどころ使われているHAKKOゲート。
受付には絵本も置いてあります。
万田発酵商品が販売されているショップ
万田発酵の商品を使った食事が楽しめるカフェ。
天気がいい日は外のテラス席がおすすめです。
HAKKOゲートを出てHAKKOガーデンへ。
季節のお花やお野菜が育てられています。
とてもきれいに整備されています。
一番のおすすめは一番奥にある海が見える芝生広場です。
瀬戸内海を望む芝生広場
足湯スペースもありますよ
小さいお子さんも遊べる、じゃぶじゃぶ池、アスレチックができる遊具や砂場もあります。
子どもが足をつけて遊ぶことができる「じゃぶじゃぶ池」
子どもが遊べるアスレチック遊具と砂場
子連れファミリーで来ても楽しめます。
鯉にエサをあげたり
ヤギと触れ合ったりすることもできます。
人になれている黒ヤギさん。
日中暑かったこともあり、看板犬のハッピーはちょっとお疲れ気味のようでした。
お花やお野菜が育ててあったり、足湯があったりと、子ども連れからカップルまで色んな方々が楽しめるテーマパークです。
スタッフさんたちの対応が非常に丁寧で説明もわかりやすくとても親切でして、また来たいと思う施設でした◎
お話をうかがうと土日、祝日はやはり混雑するそう。
今回は参加することができませんでしたが、ガイドツアーも実施されています。
生産工場の一部見学、発酵や万田酵素について学ぶツアーで予約制ですが、気になる方はぜひ参加してみてください。
万田酵素本社前に建てられた「HAKKOパーク」は、しまなみ海道へ行った際の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
駐車場の隣に駐輪場もありサイクルニストの方々にも休憩所として知られている施設です。
続いて、福山大学マリンバイオセンター水族館へ。
入館料無料、開館時間10時から16時の手作り感があふれる小さな水族館です。
福山大学の海洋生物科学科の学生さん達が主体となって運営されていることもあり土日祝日が休館日です。
福山大学・内海生物資源研究所(マリンバイオセンター)の敷地内に併設されている水族館で、瀬戸内海に住む生物を中心に約90種類の水生生物を飼育、展示されています。
大きな水族館とはまた違う楽しさがあると思います。
入ってすぐのところにある大きな水槽には、たくさんお魚が泳いでいます。
そのすぐ横にある子供向けの水槽(タッチングプール)では、ヒトデやヤドカリ、ウニが飼育されています。
普段なかなか触れる機会のない生き物たちを間近で観察し、触ることができます。
ちょっと怖くてヒトデは触れない娘。
ツンツンがせいいっぱい。
若干びびりながら、ヤドカリを見せてもらいました。
娘に色々親切に教えてくださった学生さんはタツノオトシゴの研究をされているそうです。
瀬戸内海に生息する生き物を知ることができ、学生さんたちによる手書きの紹介文がとても印象的でした。
小さいながらもキッズルームもありお魚のぬいぐるみや魚の絵本や図鑑を見ることもできます。
当日、親切にしてくださったスタッフの皆さんありがとうございました。娘と一緒に楽しい体験をすることができました。
子ども連れのファミリーも楽しめる小さな水族館に、ぜひ立ち寄ってみてください。
2023年は126軒の売買物件を八清のWebサイトで紹介させていただきました。
リノベーション中古住宅をはじめ、町家・古民家、宿やビルなど多種多様な物件を掲載いたしました。
年始の恒例となりつつある記事企画、「反響のあった売買物件ベスト8」2023年のランキングを発表いたします。
チェックされていた物件はランキングしていますでしょうか?
※2023年に公開した物件ページの1日の表示回数を集計したランキングです火袋や通り庭など町家の風情が残る、トンネル路地にある町家物件が1位でした!
未改装での販売ながら多くの方に見ていただいたことから、八清のサイトをご覧いただいている方はやはり町家好きの方が多いいということを改めて実感いたしました。
この物件は立地の良さも反響につながった要因かもしれません。
販売は終了しました。
2023年も多くのお取り扱いをさせていただいた、宿仕様の物件です。
もちろん、お住まいやセカンドハウスとしてもおすすめで、リビングから見えるウッドデッキのある庭が特徴的なお家です。
現在も販売中です!
外観の格子と犬矢来が美しい大津の町家がランクインしました。
びわ湖岸まで徒歩で行ける場所にあり、大津で町家暮らしの妄想が膨らみます。
販売は終了しました。
町家では珍しい、車庫完備の西陣にある物件です。
西陣織の織機が置かれていた織屋建ならではの、天井が高いリビングが解放的です。
販売は終了しました。
黒を基調としたおしゃれな改装がインパクトのあるお家です。
賃貸入居中で、投資用オーナーチェンジ物件となっています。
現在も販売中です!
木の温かみを感じる八清改装の京町家です。
コンパクトながら居心地の良さにこだわってデザインされ、暮らしを想像して様々な工夫が施されています。
販売は終了しました。
モダンに改装されたリノベーション町家の物件です。
吉田山のふもとにあり、自然がすぐそばに感じられる人気のエリアに立地しています。
販売は終了しました。
敷地内に駐車スペースのある紫野の町家。
懐かしい雰囲気を残しつつきれいに改装され、かわいらしい坪庭もあります。
販売は終了しました。
2023年は町家物件に注目が集まったランキングとなりました。
たくさんの方々に八清のWebサイトをご覧いただき、ありがとうございました。
引き続き2024年もたくさん良い物件をご紹介できるよう頑張ります。
八清Webサイトより物件一覧をぜひチェックしてみてください!!
※2024年1月時点の情報です
※物件ページの公開時と一部内容を変更している場合があります
2019年反響のあった売買物件ベスト8
2020年反響のあった売買物件ベスト8
2021年反響のあった売買物件ベスト8
2022年反響のあった売買物件ベスト8
歴史ある建物、伝統の料理、長い歴史の中で様々なドラマが紡がれてきたクラシックホテル。
今回の出張研修では時をこえ愛されてきた贅沢な空間を堪能してきました!
1日目は異国情緒あふれる横浜の「ホテルニューグランド」を訪れました。
設計は銀座 和光などを手掛けた渡辺仁。
マッカーサー元帥など数多くの著名人が宿泊しており、1927年の開業から残るヨーロッパ調の本館は山下公園前のランドマークになっています。
本館2階のロビーは天井が高く、窓が大きいのでゆったりとした雰囲気です。
このロビー、西側と東側は設えが異なっており、西側は柱を石で覆った洋風、東側はマホガニーの柱や漆喰の装飾で和風の空間となっています。
館内全体は洋風の作りですが、そこかしこに和のエッセンスが散りばめられていて見ていて飽きませんでした。
ホテルニューグランドにきたら是非とも味わっていただきたいものが沢山あります。
まずは伝統の発祥料理!
ナポリタン、シーフードドリアそしてプリン・ア・ラ・モードです。
現在では定番の洋食料理となっていますが、これらの発祥はホテルニューグランドだそうです。
今回の滞在はドリアとナポリタンのスペシャルプレートのルームサービス付きプランにしたので、お部屋でゆっくりと山下公園のライトアップした氷川丸を眺めながら食べることができました。
お腹も心もいっぱいです。
そして、夜も更けたころに是非訪れてほしいのは本館1階にあるシーガーディアンⅡ。
こちらはサザンオールスターズのあの曲にも登場する英国調の正統派バーです。
こちらで味わっていただきたいのはサボイのカクテルブックにも紹介されている世界的カクテル「ヨコハマ」。
横浜の港の夕焼けをイメージしてつくられました。
フルーティーな味わいでとても飲みやすいカクテルです。
ホテルニューグランドは中華街や赤レンガ、みなとみらいも近く横浜の歴史と魅力が沢山つまった素敵なホテルでした。
バーやカフェ、本館ロビーは宿泊者でなくても利用ができるので横浜に行った際は是非行ってみてください。
2日目は開業1934年、三河湾を一望する高台に建つ蒲郡クラシックホテルを訪ねました。
蒲郡クラシックホテルは、渥美半島と知多半島に抱かれた三河湾国定公園の中心に位置しています。
目の前には天然記念物の竹島など、豊かな自然に囲まれたホテルです。
外観は格調高い城郭風建築で白壁が青空によく映えます。
館内の内装・調度品は知的であたたかみのあるアールデコ様式となっています。
今回宿泊した部屋からはホテルの日本庭園と竹島を眺めることができ、夕暮れまで刻々と変化する姿を間近に見ることが出来ました。
ホテルから竹島は徒歩で行くことができ、ちょうどいいお散歩コースになっています。
この日の日没は16:45頃でした。
夕飯前でしたが館内のカフェのテラス席でケーキを頂きながら夕日が沈むまで眺めていました。
日も沈んだころお待ちかねのディナータイムです!
今回はホテル敷地内にある国の有形文化財に登録されている六角堂でお肉とシーフードの鉄板焼きディナー。
六角堂の内部はライブキッチンに改装されておりシェフが目の前で丁寧に調理してくれます。
山の幸と海の幸を頂きこの日もお腹も心もいっぱいになりました。
蒲郡クラシックホテルは時間がゆっくり流れていました。
海と山に囲まれた静かなホテルだからでしょうか。
沈みゆく夕日はまさに絶景でした!
この景色は多くの文豪、文化人にも愛され、数多くの作品に登場しています。
また春には庭園のつつじ3000本が見ごろを迎えるそうなのでその景色も見てみたいと思いました。
3日目は開業1909年、関西の迎賓館として長きに渡り愛されてきた奈良ホテルを訪ねました。
奈良公園の高台に佇む本館の屋根は瓦葺きで雅な雰囲気が大和のまち並みによく合います。
設計は東京駅などを手掛けた辰野金吾。
建設にはなんとあの鹿鳴館の2倍のお金がかけられたそうです!
館内に入ると辰野金吾がこだわったという天井の高いロビーと大階段が目に飛び込みます。
格式の高い折上格天井には釣燈籠を模した和風シャンデリアが吊るされています。
写真の桜の間にはアインシュタイン博士が1922年に宿泊した際に演奏したピアノが展示されています。
そのほかにも館内には、本館玄関に飾られている上村松園の「花嫁」をはじめ、貴重な美術品や調度品が飾られており、さながら美術館のように楽しめます。
宿泊した本館の客室の天井も高く開放感があります。
クラシックな落ち着きのある雰囲気ですがお風呂やトイレは改装されておりとても快適でした。
この日のディナーは創業以来のメインダイニングルーム「三笠」で伝統のフランス料理をいただきました。
歴代の料理長から受け継がれてきた料理に現料理長の自由な発想を取り入れた料理はどれも美味しくこの日ももちろん、身も心もいっぱいです。
就寝前の一杯に館内のバー「ザ・バー」へ。
こちらでは世界の銘酒やオリジナルカクテルを楽しむことができます。
バーからはライトアップされた庭園が望め、昼間とは違うホテルの姿を映し出します。
また、カウンター奥の壁のガラスは創業からあるもので奈良らしいモチーフがデザインされています。
百年を超える歴史をもつ奈良ホテル。
建物も料理も素晴らしいのですが、伝統を誇りにサービスを提供するスタッフの方のホスピタリティーも素晴らしかったです。
次の百年も愛されるように勤める姿はとても格好良く、印象的でした!
今回訪れた3つのホテルはいずれも日本クラシックホテルの会に加盟しています。
日本クラシックホテルの会とは第二次世界大戦以前に建てられ、その建物を維持、文化財や産業遺産などの認定を受けているなどの条件を満たした日光金谷ホテル、富士屋ホテル、万平ホテル、奈良ホテル、東京ステーションホテル、ホテルニューグランド、蒲郡クラシックホテル、雲仙観光ホテル、川奈ホテルの9つのホテルで構成されています。
今回の出張研修で3つ訪れたので、折角なのでいつか9つ制覇に挑戦したいです!
今回訪れた3つのホテルに共通していたことは長く愛されるために、時代が求めるニーズに変容していった歴史があります。
客室を増やすために新館を増設したり、結婚式を開けるようにチャペルや神殿を作ったり...伝統を残しながらも新しいことに挑戦していてとてもバイタリティーを感じました!
新時代に生き残るためには伝統に胡坐をかかず、挑戦し、人々を楽しませなければいけないのだと今回の出張研修で学びました。
]]>八清の自由研究も2周目に入り、私は沖縄の建築を訪ねる研修に行ってきました!
実は沖縄には多くの名建築や沖縄独特の建築物があり、気になってはいたもののこれまで訪れることができなかったので、自由研究の機会に訪ねてきました。
テーマは、「気候と歴史、風土が混ざり合う沖縄建築」です。
沖縄に行くと決めた時、真っ先に思い浮かび、絶対に見たかったのが「名護市庁舎」です。
私は大学で建築を学び、その後、建築士の資格勉強もしてきましたが、建築の教科書には必ずといっていいほど名護市庁舎が掲載されていました。
教科書では、「屋上緑化や、風の道を確保して海からの涼風で自然空調を行う」とされ、いわゆるパッシブデザインの代表としてよく試験問題にも出されているイメージでしたが、掲載されている写真を見ても私は今一つどのようなものか分かってなかったので、是非実物を見てみたかったのです。
その名護市庁舎ですが、実は現在移転・建て替えを含む市庁舎の更新の検討がなされています。
もしかしたら近い将来見られなくなるのかもしれない...と思ったことも、今回の旅の行き先を決める大きな理由の一つになりました。
到着してまず感じたのは、建物の外観を一枚の写真に収めることができないぐらい、壮大で自然と一体化しているということです。
一見するとダンジョンのような、要塞のような印象の外観を持ち、およそ市庁舎には見えないのが第一印象でした。
教科書にある通り、「各階をセットバックさせてできたテラスをパーゴラで覆う」構成になっており、ブロック状に積まれたテラスとパーゴラのセットが互い違いに段々畑のように連なることで不思議な居心地の良さを演出していました。
沖縄の建築にはよく見られますが、台風に耐えるためにあえて屋根材を面材とせず、パーゴラのような組み方をすることで風通しがよく、かつ日差しが軽減されるテラスが特徴的で、この日は11月だというのに30℃近くあったのですが、本当に涼しく快適でした。
何より印象的だったのは、そのテラスにテーブルを置いて課内のミーティングをしていたり、掃除用の雑巾がたくさん干されていたりと、職場としての生活感があふれ出ていました。(笑)
ただ保存されている建築作品という訳ではなく、使われてこその名建築を体現している素晴らしい市庁舎でした。
職員や市民へのアンケートでは、「有名建築物として外観等の保存を求める意見もみられた」とのことです。
老朽化や市庁舎の在り方の移り変わりは向き合わなければならない課題ですが、私も是非とも後世に伝えて欲しい建築だと思いました。
那覇市内のホテルに滞在し、翌日は再建中の首里城の見学に訪れました。
2019年に火災で焼失した正殿をはじめとする9の施設を、2022年から4年間かけて復元するスケジュールで工事が進められています。
現在は再建の様子を一部見学できるようになっていて、ある意味で貴重な状態の首里城を見ることができます。
現在は、まさに正殿の柱や梁を組み上げている最中で、正殿自体に大きな屋根をかけ巨大な室内空間で作業をしているような状況でした。
すぐ隣には、木材の加工場や加工した木材を乾燥させる倉庫が一体となった3階建ての建物が併設されていて、スムーズに資材を運べるようになっています。
木材加工場には、直径30~40cm程の大きな円形の柱に貫と呼ばれる材を入れるための大きなほぞ穴が開けてあり、それが実際に組まれているところも見ることができます。
また、見学者に分かりやすいよう屋根構造の実寸大の模型等が置かれていたりと、完成した寺社仏閣を外から見るだけでは分からないような部材を間近で見ることができました。
普段、町家の改修で工事現場に慣れてはいますが、材料の大きさや加工場のスケールに圧倒されました。
それでも、正殿の基礎部分は石場建の構造になっていて、町家との共通点を見つけることもでき、昔からの技法を今の技術で再現していることに感動を覚えました。
宮大工さんは、一生のうちに完成させられる棟数は一般的な大工さんより少ないはずなのに、何故いきなり首里城の正殿を作ることができるのだろう...ぜひ、完成した首里城もまた見に来たいです!
最後は、那覇から石垣島経由で竹富島に移動し、星のや竹富島に宿泊しました。
施設内は、竹富島の街並みを再現するように一戸建ての住宅が立ち並び、それぞれが客室となっています。
白砂の路地や石垣でできた塀、赤瓦の屋根など、まさに竹富島の集落の中を歩いているような、そしてそのうちの一軒に泊まるというよりは暮らすような感覚を体験できます。
客室の前に立つと、屏風(ひんぷん)と呼ばれる魔除けと目隠しの役目を持つ塀が正面にあります。
スタッフの方に、入る時は必ず左側を通るように、右側は神様の通り道と言われていますと教えて頂きました。
実際の島の住宅も同じ構成になっていて、建物自体も通常の住民の玄関は建物の左側、お客様や神事を行う部屋への動線は右側となっています。
また、建物の屋根は台風の煽りを受けにくいよう軒が少し短く設計されており、その分室内側の建具をあけ放つと外部空間と一続きになるように構成されています。
実際の竹富島の住宅ではさらに縁があることで、雨端と呼ばれる大きな軒下空間となり、日差しを遮ったり、雨の多い沖縄で内でも外でもない合間の空間として、人々が集まる場となっていたそうです。
室内から見た景色も、朝と夕方で表情の違いを楽しむことができます。窓を開け放ったらより開放的な空間になりそうでした。
翌朝、敷地の中を散策していると、偶然別の客室の屋根の漆喰補修作業をしている左官屋さんに出会うことができました。
よく見ると、漆喰を瓦の上から塗り固めるようにしていて、これは瓦が台風で飛ばないようにおさえるように施工する、赤瓦のデザインと実用性を兼ね備えた工法のようです。
どこに行っても、職人さんの作業にはじっと見入ってしまいますね。
竹富島は、沖縄本島と同じく気候が厳しいだけでなく、恵まれた土地質ではなかったため神様へ祈りを捧げることでその恩恵を受けるという考えが深く根付いています。
そのため、建物自体も物理的に理にかなっていることはもちろん、家の中心に神棚があるなど、神事を中心とした暮らしの習慣が随所に見られるものでした。
それは、信仰心というよりは暮らしに密着した存在として島の人々を支え、ひいては神様だけでなく常に周りの人に感謝し、支えあって生きる島の人々の生き方そのものに表れているようにも感じられました。
京都も、夏は暑く、冬は寒いという比較的過酷な環境ですが、厳しい自然に対策するという意味では似ているはずですが建物のつくりや自然に対する考え方は随分違っていて、とても新鮮でした。
私たちも、もっと置かれた環境に感謝して町の風景を守っていかないといけないな、と感じました。
]]>今年の出張研修はどこに行こうかな、といろいろ調べていた時に、ふと頭に浮かんだのが以前に読んだ村上春樹の小説「海辺のカフカ」で主人公が訪れるまち、高松市。
小説の中の高松市郊外にある図書館の描写に心惹かれていたので、施設が実際あるかと調べてみると、残念ながらその図書館は作者の創作によるものとのこと。
様々な施設のイメージを組み合わせて作ったのでは、という憶測があり、その憶測のひとつとして「イサム・ノグチ庭園美術館」という場所が高松市にあることを知りました。
イサム・ノグチといえば、八清でも写真撮影の際にたびたび見かける照明「Akariシリーズ」。
提灯をモチーフにした和紙のシェードが明かりを灯す様子は、町家のような古びた空間に置いた時にもすんなりと空間に馴染み、モダンな印象を与えます。
この照明の作者、イサム・ノグチが晩年にアトリエを構えたという牟礼(むれ)の土地を訪れてみたい、ということから高松への出張研修を決めました。
瀬戸大橋を車で何度か渡ったことはありますが、電車で渡るのは初めて。
景色は車で見た時の方が良いなと思いましたが、「海の上を電車で走っている」というのはとても非日常で、旅の楽しさをじわじわと感じました。
高松駅から路線バスを使い、牟礼で降りると、石を削り出した白い岩肌を見せている山々があり、そのふもとにまちが広がっていました。
美術館へと向かう道の途中には、庭石や墓石、石像などの加工をする工場が数多くあり、石の産地というのも納得の街並みの中を歩いて美術館へと向かいました。
イサム・ノグチ庭園美術館は、バス通りから歩いて10分ほどの山すそにありました。
山並みを背景にカーブを描く石垣と、まるで門のように立つ、二つの大きな石が目印です。
敷地内の展示は撮影できなかったので、どこまでお伝えできるかわかりませんが、印象に残った展示について書きたいと思います。
カーブを描く石垣の中には、屋外に彫刻作品が並べられています。
石の作品をこれだけまとまった数を見たのは初めてで、その量の多さに驚きました。
作品は外の土の上に置かれており、光や雨風を受け、虫が作品にとまるなど、自然に溶け込むような展示。
子どもと一緒に作品を見ていると、スタッフの方が「"石"と"土"と"水"はともだちなんだよ」とイサム・ノグチの考え方を、子どもにもわかりやすいように教えてくださいました。
敷地の奥には、「展示蔵」と呼ばれる、酒蔵を移築して作られた空間があり、こちらにも作品が並べられています。
素朴なつくりの古い酒蔵の中は照明が控えめに灯り、大きく開かれた入口からの光を受けて作品が浮かび上がります。
特に圧巻だったのが、代表作とも言われる「エナジー・ヴォイド」という、高さ3.6mの大きさの黒石の作品。
ずっしりとした石の量感は確かにあるのに、見ていると浮遊感を感じるという不思議な感覚を覚えました。
敷地内には丸亀の豪商屋敷を移築した住居「イサム家」もありました。
室内を覗くとAkariシリーズの照明が灯り、古い屋敷の薄暗い空間を控えめに照らしていました。
建物の保護のため、外からの見学でしたが、窓から室内を見ると、土壁や柱、板張りの天井などは古い屋敷の風合いを活かした仕上げ。
床の一部を下げて土間敷きにしてある場所がありましたが、古い屋敷らしい意匠の中に少しモダンな要素が混じる空間。
洗練されたというよりもどこか落ち着く建物で、日本の伝統的な空間への敬意のようなものが感じられました。
香川県高松市牟礼町牟礼3519
今回の研修のもう一つの目的は、ワーケーションを体験してみること。
ワーケーション出来る場所を高松市で調べると、瀬戸内海の男木島という小さな島にあるコワーキング施設を見つけました。
今年になって隣に宿泊施設がオープンし、宿泊者はコワーキング施設も使えるということだったので、宿泊も兼ねて滞在することを決めました。
高松港からフェリーに乗ること40分。
瀬戸内の島々と青い海の眺めを楽しんでいると、あっという間に島に到着。
フェリーの着く港から島を見ると、斜面にびっしりと家が並んでいます。
その港には白い屋根が印象的な施設がありました。
これは「男木島の魂」と呼ばれるアート作品。
男木島は瀬戸内国際芸術祭に参加しており、島内に点在するアート作品のひとつです。
古い家々の並びと、真っ白な屋根を持つ建物が対比されていて、フェリーから見た島の景色を印象的なものにしています。
ジャウメ・プレンサ「男木島の魂」
到着から宿のチェックインまでの時間、まずは島を散策することに。
もう一つの港の方にあるアート作品を目指して歩きました。
斜面に並ぶ家々の景色を船の上から見ましたが、島を歩いてみると、家の並んでいる道路はとても細く、一番広い通りでも車は軽自動車が1台通るのがやっと。
途中、作業車と宅配便のスクーターを見かけましたが、基本的に島内は徒歩での移動になるようです。
折れ曲がって続く細い坂道に子どもはとてもワクワクしたようで、大人よりも元気に先へと歩いてくれました。
もう一つの港は漁港で、防波堤の上にアート作品「歩く方舟」がありました。
たくさん足が生えたキノコのような形の作品は、近くで見ても、遠くから眺めてもとてもユニーク。
堤防のそばには砂浜があり、浜辺にある流木や貝殻、何かの骨やキラキラ光るシーグラスを集めて、その周りに飾りつけをして子どもと遊び、ゆっくり浜辺で過ごしました。
山口啓介「歩く方舟」
島のコワーキングスペースは、フェリーの着く港から歩いてすぐの場所にありました。
路地にある、カラフルな板張りの塀が目印で、この塀も瀬戸内国際芸術祭のアート作品の一つです。
路地から門を入ると、右手にコワーキングスペース、左手が宿泊施設という配置。
敷地内に二つの施設があり、行き来しやすいような距離感になっています。
眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」
コワーキングスペースは、古民家を改装した落ち着いた雰囲気。
玄関を入ると、床を低くしたタイル敷きの土間がありました。ソファやデスク、大きめのモニターが置いてある部屋もあります。
訪れた時間に他の利用者は居なかったので、カードゲームで子どもを遊ばせつつ、持ってきたノートPCを広げてリモートワークを疑似体験。
子どもと一緒では、さすがに仕事に専念することは叶いませんでしたが、普段とは違う環境、海から吹く風を感じて、こんな場所で仕事が出来たらいいのになと思える施設でした。
隣接した宿泊施設はリノベーションされており、明るくて居心地の良い空間。
夕飯と朝ごはんには、島で採れた海鮮や、近くで採れた果物など地元食材を使った料理を頂き、お腹いっぱいになりました。
そしてベランダからは、港と海の景色が一望できる景色。
瀬戸内海に沈む夕焼けをゆっくり眺めて一日が終わりました。
香川県高松市男木町142
このコワーキング施設と宿泊施設「鍬と本」を運営している、福井大和さんにお話を伺いました。
福井さんは、NPO男木島生活研究所の代表をされており、これまでに瀬戸内国際芸術祭にもかかわっておられます。
コワーキング施設の運営は、香川県のIT推進の施策に乗って始められたそう。
働く環境を選ばないワーケーションが出来る人、IT関連の人に島に訪れてもらい、島を気に入れば移住者になってもらえれば、という狙いがありました。
また、NPO男木島生活研究所の代表として、移住したい人のサポートをされており、10年間で約90組が移住され、定住した人はその内50組以上居られるそうです。
定住された方にお子さんが生まれるなど、少しづつ移住の輪が広がっているというお話を聞きました。
島の小中学校も一時は閉鎖されていたそうですが、福井さんと奥様の順子さんが島内に働きかけ、協力を得ることで再開されました。
高松市内で不登校だった生徒が、島の中学に通うことで卒業できた、というような例もあり、現在は島外の高松市から男木島の中学校を選んで来てくれるようにもなっているそうです。
お話の中で特に興味深かったのが、瀬戸内国際芸術祭と島とのかかわりについて。
この芸術祭が開かれるまでは、観光の人が訪れるような島ではなかったそうで、芸術祭にかかわる中で、島の生活や当たり前の風景を外から島に来た人に褒めてもらえ、そのことが島の住民の自己肯定感を高めることになり、島民が芸術祭を面白がるようになったと言います。
それがあったからこそ、ここまで拡がって長く続けて来られたのでは、とおっしゃっていました。
この芸術祭は、インバウンド~コロナを経て、次の2025年の開催は再度盛り上がるのでは、と期待されているそうです。
コンセプトをどこに持って行くかを明確にして、国際的にも重要な芸術祭として認められるようになれば、という展望を聞かせてもらいました。
この島の人口はわずか144人(2023年8月現在)だそうで、その数を聞くと本当に小さな島だということがわかります。
そんな中で芸術祭が行われていたり、図書館があったり、ワーケーションが出来る施設が作られていたりと、住民自らの手で魅力的な島を作って行かれていて、そのエネルギーに驚かされました。
たまたま訪れた宿泊施設で、思いがけず男木島のまち作りに携わっている方にお話を聞いて、この島の見方がずいぶんと変わりました。
思い切ってお話を聞いてみて良かったです。
チェックアウトの日には、福井さんの奥様、順子さんが男木島図書館の館長ということを伺ったので、図書館も案内頂きました。
こちらも古民家をリノベーションされているのですが、なんと自分たちの手で工事を行ったとか。
手伝ってくれる人を募りながら、たくさんの人の手で図書館が作られていったそうで、改修の際に書かれたメモや改修中の写真などを興味深く見せてもらいました。
香川県高松市男木町148−1
昔に読んだ小説の舞台だったことから研修先に選んだ高松市。
なかば思いつきのような研修でしたが、どこも行ってみて良かった場所ばかりでした。
電車、バス、フェリー、今回の研修の旅を思い返すと、移動中の乗物から見た何気ない風景も印象に残っているように思います。
思いつきだったからこそ、どんな風景が見られるだろう、こんな場所だとは知らなかった、というような偶然の出会いがより楽しめたのかもしれません。
インスピレーションも大事だな、と感じた今回の研修の旅。
ワーケーションでリフレッシュした頭で、思いつきも大事にしながら仕事に励もうと思いました。
]]>今回のまちぶらは、船岡山エリアです。
鞍馬口通や堀川北大路周辺には、歴史が詰まった趣ある建物を活かしたおしゃれなショップやカフェが並んでいましたよ。
まず、バスで降り立ったのは「建勲神社前」です。
そこから「船岡東通り」を南へ下ってみましょう。
道幅に余裕もあって、歩道もしっかりあり整備されていますね。
ふと右手を見ると小高い山への階段が見えました。
以前もご紹介した船岡山の東側入口です。
落ち着いた雰囲気がいいですね。
もう少し南へ進んでいくと、家と家の合間から鮮やかな朱色の柵が見えてきました。
建勲神社です。
織田信長を祀る建勲神社(たけいさおじんじゃ)は通称「けんくん」神社と呼ばれて親しまれています。
明治2年(1869)に明治天皇より天下を統一した信長の偉勲を称え創建されました。
交差点名や通り名にもなっていて地域のシンボルです。
今年は残暑厳しく秋が短く感じましたが、紅葉は長く楽しめましたね。
陽が当たると紅葉の赤が神社の朱と重なって綺麗でした。
建勲神社の近くには、以前もご紹介した船岡温泉があります。
大きな石垣と唐破風の屋根が歴史を感じます。
取材時は営業時間外でしたが、現在も営業中です。
普通の銭湯の料金で入れるのでぜひ一度入ってみてください。
船岡温泉前の鞍馬口通りを東へ進んでいきましょう。
次の目的地「さらさ西陣」へ向かう途中にも素敵なお店がたくさんありました。
こちらは船岡温泉のすぐ近くにある人気のパン屋さん「トム・ソーヤー」。
レビューも高評価のお店です。
「自家焙煎珈琲 ガロ」。
「店内にてコーヒー豆の挽き売りもしております」とのこと。
コーヒー好きの方はぜひ行ってみてください。
「鮮魚・食料品 みやがわ」の宮川食料理品店は、地域に愛されるお店です。
ポテトサラダやお惣菜も人気で、お魚も新鮮だそうですよ!
「イタリア食堂 ガロッパーレ」。
オシャレな外観が気になります。
手づくり・京のおばんざい「いづ元」も地元に愛されるお店です。
目的地のさらさ西陣が見えてきました。
その手前には陶器などを扱う「手作店・藤森寮」、写真奥の東側には唐紙なども扱っている「かみ添」、京都に何店舗かある有名なカフェの西陣のお店「うめぞの茶房」が建ち並んでいます。
築93年の銭湯をリノベーションして作られたアットホームなカフェ「さらさ西陣」へお邪魔してきました。
ここは、先ほどの船岡温泉の姉妹湯だった元・藤ノ森温泉で、入口の屋根の上にもその意匠が残っています。
クリスマスリースがかわいいですね。さて、店内へ入ってみましょう。
入口から左が男湯、右が女湯だったそうです。
天井が高く、上を見上げると立派な格天井が見られます。
奥へ進むと緩やかな階段になっています。
お風呂場だった場所には、華やかな花柄のマジョリカタイルが全面に残っていて、天窓から入る光が柔らかく、まったりとした時間を楽しみました。
立体的でかわいいタイルは輸入物かと思いきや、大正初めから昭和10年頃に日本で作られた多彩色レリーフタイルだそうです。
職人技ですね。
他にも年代物の貴重な電話、ミシン、時計など、この空間が素敵すぎてウキウキしてきました。
こちらは脱衣所のロッカーの扉ですね。
漢数字がカッコいい。
ワンプレートランチは、目を見張る程の大皿で、ボリュームたっぷり!ふわふわたまごに包まれたご飯もたっぷり。
そこにサクサク衣のカツが乗っていて、濃厚デミグラスソースとタルタルソースの合い掛けです。
嬉しいエビフライにトマトソースパスタ、サラダもたっぷりでドレッシングも美味しくてモリモリ食べてしまい、お腹はもうパンパンです。
まるで、大人のお子様ランチを頂いてる気分で楽しいプレートでした。(トルコライス 1,300円)
ドリンクやスイーツのメニューも沢山あって、営業時間も長く、夜遅くまで開いているのでありがたいですね。
空間も広く席数もあるので、1人でも仲間とも気軽に立ち寄れそうです。
京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
さて、次の目的地は「ちょっと丹後」です。
その途中、小さなお花屋さんとたこ焼き屋「かっちゃん」がありました。
学生時代なら間違いなく毎日通って食べてますね。
北大路通大宮下る 建勲通角に、丹後の物産販売店「ちょっと丹後」があります。
京丹後は、日本三大百景「天橋立」で知られ、豊かな自然、綺麗な水に恵まれた地域です。
寒暖差を活かした野菜や新鮮な海鮮物など美味しそうな物が数多く並んでいました。
大人気の鯖のそぼろで作るチラシ寿司は郷土料理として代々受け継がれる家庭の味です。
注文分しかなく購入出来ませんでしたが、他に無いお味でおすすめの一品です。
「あ!しまった!」店員さんとつい話し込んでしまい、生うどんを買って帰るのを忘れてしまいました。
気さくな店員さんイチオシ!
やっぱり生が美味しいとおすすめでした。
次回は忘れず購入させていただきます。
今回はちょっと丹後へ旅行した気分で以下を購入して帰りました。
・天の橋立オイルサーディン
・丹後の味 いわしちくわ
・酒粕 玉川(木下酒造有限会社)
酒粕は500グラムとたっぷり入っていたので、酒粕汁をたっぷり作って温まろうと思います。
京都市上京区若宮横町110
ちょっと丹後の近くにも、地域に愛されるお店がいくつかありました。
次の目的地「純喫茶・翡翠」へ行く途中の雰囲気もお伝えします。
「京都大宮鞍馬口郵便局」。近くにあるとなにかと便利ですよね。
「玄武神社」の後ろに大きなマンション、インパクトありますね。
以前もご紹介した「紫式部墓所」です。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」では女優・吉高由里子さんが主人公の紫式部を演じます。
来年はここを訪れる人が増えそうですね。
堀川北大路の交差点に並ぶ古民家に目を引かれ、いくつかのぞいて見るととても美味しそうなご飯屋さんがずらり。
その中でも鮮やかで可愛らしい赤い扉のお店がひときわ目立っていました。
外から覗くと美味しそうなお惣菜が並んでいた「garnish(ガーニッシュ)」にちょっとお邪魔してみました。
ショーケースに並ぶお惣菜はどれも美味しそう!
今夜の晩御飯はこれで決まりです。
・鴨のコンフィサラダ 745円(税込)
お皿に盛るとボリュームたっぷり!
新鮮な野菜がたくさん入っていました。
彩り綺麗なにんじんとショートパスタに鴨の旨みがアクセント。
オリジナルドレッシングは酸味が効いたフルーティーな味わいで食欲が刺激されました。
・ロースト野菜のタブレ(クスクスのサラダ)420円(税込)
クスクスはしっとりと味もしっかり染みていて、食べやすくじっくり火が通ったお野菜は柔らかくてジューシーでした。
・シューファルシ(ロールキャベツ)730円(税込)
優しいお味のスープで煮込んでいます。
お肉がぎっしり食べ応えも充分でスープのお味は優しい味付けながらよく染みています。
どれも手が込んでいるお味でとても美味しかったです。
お料理好きなご夫婦で経営されていて、仕込みにも時間をかけて作られているそうで、フレンチをベースにしたオリジナルレシピです。
ランチ時間は店内でも頂けるそうですよ。
フレンチカントリーの可愛らしいディスプレーに癒されます。
お料理が素敵過ぎて、ホームパーティをしたくなりました。
ちょっと1品足すだけでも、グンと食卓がグレードアップしそうです。
いざという時の献立の救世主になりそうですね。
京都市北区紫野西御所田町33-2
今回の最終目的地、昭和36年創業の純喫茶「喫茶翡翠(ひすい)」 に到着しました。
店の入口の柱の上にも彫刻がされています。
さっそく入ってみましょう。
入口の天井の装飾や、ランプがレトロシックで美しく、年代を感じる「ディス・イズ・ザ・喫茶店」です。
百聞は一見にしかず。
まずは店内のレトロな雰囲気をご覧ください。
雰囲気が妙に落ち着きを感じ、こんなに老若男女色んな顔ぶれが集う喫茶店があるのかと、入って驚きました。
約100席あるそうですが、次々と埋まっていきます。平日の夕方なのにすごい人気です。
オムライスやハンバーグ、サンドイッチなどみんな大好きなメニューが並びます。
手作りのご飯がお手頃価格で頂けて、学生さんもモリモリ食べていました。
ドリンクやスイーツメニューも豊富で目移りしましたが、4代目が考案したプリンアラモードを頂いてきました。
サクサクのパイとフルーツが可愛らしくトッピングされ、滑らかでとろとろのプリンがカップいっぱいに入っていてとても美味しかったです。
ミックスジュースはフルーツをミキサーにかけたとろみのある自然な甘さでさっぱりとした後味でした。ミックスジュースは関東の喫茶店ではまず見かけない関西の味ですが、ずっと残して欲しいメニューですね。
・プリンアラモード800円
・ミックスジュース700円
今でも遊べるテーブルゲーム席もありますよ。
お店を出る夕方にはすっかり暗くなっていましたが、店内はほぼ満席。
地元に愛されてますね。通いたくなる気持ちはわかります、居心地良かったですもん。
京都市北区紫野西御所田町41-2
翡翠の向かいにある教会のクリスマスツリーが点灯していました。
素敵ですね。
ここから大徳寺方面に進むと、京都市北図書館、スーパー、ドラッグストアもあり、生活に便利でこだわりのあるお店を多くみかけました。
このエリアは以前もご紹介していたのですが、本当に素敵なお店が多いです。
京都はコンパクトシティと言われながらも実は結構広く、地域ごとに雰囲気もまったく違うのが魅力。
地元のことは地元の人に聞くのが一番!ということで、今回は、京都市北区役所が運営する船岡山魅力発信サイト「FUNAOKA」にご協力いただき、船岡山の素敵なお店をたくさんご紹介いただきました。
船岡山エリアについてもっと知りたいという方はぜひ船岡山魅力発信サイト「FUNAOKA」をチェックしてみてくださいね。
]]>昨年の研修から子どもが2人に増え、家族4人。
走り回りたい盛りの長男と乳児の次男。
何とか移動を最小にして大人も子どもも楽しんで学べる場所は無いものか...。
青森にそんな願いを叶える場所がありました。
星野リゾート青森屋、美術館だけど公園みたいな十和田市現代美術館。
行ってきました。
みちのく祭りや広場
ここは、ねぶたとリンゴをテーマにしたお祭り広場や広大な敷地内に公園を有する地域資源活用型のホテルです。
毎日お祭りをテーマにした「みちのく祭りや」。
盆踊りが今にも始まりそうな提灯のライティングがワクワク感を誘います。
リンゴジュースの蛇口や大浴場、食堂など、滞在中はこの広場を起点に行動します。
リンゴジュースが出る蛇口
お風呂上りにリンゴジュースを子どもと飲んで広場やお土産屋さんを散策したり、食堂へ続くねぶた提灯で彩られた通路を眺めながら移動したりします。
地域の特産物を移動しながらも体験できるように考えられており、テーマパークの様な空間となっています。
分かりやすく、ホテルの「お祭り感」を演出し伝えているのですが、安っぽさは無く、程よい手作り感がある親しみが持てる空間(その匙加減がとても難しいのですが...。)となっていました。
ねぶたショー
夜になるとねぶた祭を模したショーが開催されています。
青森には「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多(たちねぷた)」の三大ねぶたがあります。
知らなかった...。
祭りの成り立ちや時期などをショー形式で学ぶことが出来ます。
ストリーテラーや楽器のパフォーマンスを行うのは、ホテルで働いていらっしゃる従業員の方々です。
翌日のホテルですれ違った時に「あっ、ショーで笛を吹いてた人だ。」となぜかショーで見た方には勝手にファンのような親近感を覚えてしまい、そのままホテルにも親近感が芽生えました。
親近感が湧くと次回訪れる際も選択肢に加わる可能性が高く、リピーターとなる方もいらっしゃる気がしました。
これもショーの波及効果と考えていたら恐るべし...。
当社でも何かショーやろかな(笑)。
プライベートな空間ではお風呂が楽しみでした。
子どもが大浴場に入れないので家族風呂が併設されており、かけ流しで24時間入れるので、1日に3、4回入ってました。
平時は2人の子どもをサッ、パッとお風呂に入れているので、ゆっくりと湯船につかれる時間は貴重です。
ここは昨年のオーベルジュに引き続き何もしない贅沢を堪能しました。
朝の散歩
朝からは広大な敷地内にある公園で朝食や散歩を楽しみました。
岩手県の北部地方、青森県の南部地方に見られる建築様式で、馬と居住する様につくられた曲り家を移築したレストランで朝食を取りました。
曲がり家の吹き抜け
レストランの間取りへ変更されているので、当時の使い方とは異なるのですが、オリジナルに近しい部分は玄関付近でした。
広い玄関から入り一つ目のお座敷に囲炉裏が設置されており、帰ってきたら直ぐに暖が取れる間取です。
その上部は茅葺屋根裏まで吹き抜けており、隣接する馬小屋まで暖気を届ける造りとなっています。
東北の生活に馬が欠かせず、大切な家族の一員としてケアしていたことが伺えます。
朝食後は回遊式の公園内を家族で散策しました。
キリっとした空気の中で背筋を少し伸ばしながらゆっくり歩いた時間はとてもリラックスできたことを思い出します。
普段は木や草に触れる経験が少ない子どもにとっては、葉っぱを拾っては投げ、落ち葉を踏んで音と感触を楽しんだり、自分から進んで遊びを発見していました。
十和田市現代美術館のアプローチ
ホテルはこれまであった地域資源の演出を観光に転化した体験をしましたが、次は逆に地域の新たな観光資源となった場、十和田市現代美術館に赴きました。
この美術館の特徴は、何といっても小さな建物が混在している様な間口の広い独特のボリュームです。
美術館なのにまち並みに似たリズムが形成されており、急に別世界に引き込まれた様です。(長男も面白かったらしく、大はしゃぎです)
面白いボリュームの建物
各建物のボリュームは角度を振ってあるので、館内を歩くと路地を散歩している楽しい心持になります。
内側と外側が曖昧な空間
展示物と外部空間の境界は線の細いカーテンウォールで構成されていて、内と外が曖昧な空間で、あまり他の美術館にはない開放的な空気が漂います。
建物の隙間は外部からある程度入る事もできるので、道路と敷地の境界も曖昧で「公園と建物が混ざった中間領域」といったまちなか空間となっていました。
そのため、「美術館というよりは小さなまち」に遊びに来たような体験が出来て、滞在した時間の中で一番面白く感じました。
この研修では青森屋で地域資源(=文化)を演出する仕掛けを提供し、お客さんを楽しませるアクティビティの作り方や空間手法を学びました。
十和田市ではまちに対する建築側のアプローチを新しい切り口で提案しており、それがまちの資源となっている様を体験しました。まちに対して、何かを発信できるような挑戦の大切さを学びました。
この研修を通じて、京都でお客様の暮らしに対して、より良くできる挑戦を続けていかなくては...!と感じました。
あれ?そういえば暮らしを楽しくすることをテーマにした新しい施設が東山二条でプロジェクト進行中のような気が...。
京都屈指の文化芸術エリア「岡崎」にあるビンテージビルに新たな息吹を吹き込むプロジェクト。
暮らしを楽しくする「きっかけ」をつくる場所として、ビルの1階は賃貸店舗、2階にはキッチンのあるイベントスペース、3階・4階はレジデンスを計画中です!
ぜひぜひ、今度はこちらで会いましょう◎
]]>東京には浅草や神田、深川などのいわゆる下町というエリアが点在しその面影を多く残す場所があります。
その中でウォーターフロントという言葉により開発が進みポツンと取り残された場所や建物を探索してきました。
まずは一つ目の目的である佃島(つくだじま)へ向かいました。
地下鉄月島から徒歩8分程で目的地です。
下町としての風景を残しているのは佃1丁目の一部で面積は約380平方メートル。
周囲は高層建築物が多い中、急に視界が広がり低層住宅が密集しているのが佃島です。
移住してきたのは徳川家康ゆかりの人々といわれ、本能寺の変の際に岡崎城へ避難するにあたり現在の大阪市西淀川区佃に住む漁民が舟を使って協力したようです。
家康が江戸で幕府を開く時に大阪より江戸に移住して漁業権を与えられ漁民として、また船舶での運搬業者として生活を始めた場所であり、かつて大阪で生活していた地名をそのまま使用して佃としたようです。
漁船が係留されていて漁業を生業とされている方が未だいらっしゃるようです。
移転しましたが築地市場で仲買人をされていた方がお住まいの家は個人の表札の横に屋号を上げた家が何軒か確認できました。
かつての生計が分かる生活が垣間見れました。
運河沿いに住宅が密集しているのはとても生活感がありました。
その中で旧飯田家住宅は、「佃喜八」「たじま」という屋号を持つ日本橋魚市場の魚問屋の併用住宅として1920年頃に建築されたそうです。
建物保存の為にクラウドファンディングで資金調達をして今後保存の為の動きがあるようです。
興味ある建物が沢山ありました。
伝統構法の家は数多く残っていました。
東京は戦時下において多くの空襲を受けて壊滅状態であったようですが、こちらのエリアは隅田川や運河のおかげで空襲による火災から免れた数少ない戦前の生活を感じ取れる場所であったようです。
井戸や防火水槽は一点物かもしれないですが保存されていました。
街全体として古い建物を有効利用するというよりは昔からの住民がそのまま継承してこの街に住み続ける風景が多く感じとれました。
マンションの住人も利用しているようですが銭湯があったり地元でのお祭りで使用するやぐらがあったりとコミュニテイの存在が垣間見れました。
路地も多くありました。
少し整い過ぎているのが残念な感じがしました。
大阪より移住してきた際に海の守り神として西淀川区にあった住吉神社の神主も移住してきておりその名前を引き継ぎ住吉神社が現存しています。
路地の中程に大きなイチョウの木がある佃天台地蔵尊というお地蔵さんもありました。
綺麗に保たれ近所の方に愛されているのが感じられました。
お稲荷さんのお社もありました。
海の神、地元の神、商売の神と生活に根付いた神々が残っていました。
また街の風景として京都では見る事ができないのがタワーマンションと下町が同時に存在する混沌です。
佃にはかつて現IHIである石川島播磨重工業の造船所がありました。
この跡地に三井不動産とURが「大川端リバーシティ21」なる再開発を行いました。
1980年代いわゆるバブル期に開発が始まり1988年には2LDK+1Kで家賃が234,300円、南青山の2LDKで244,500円につぐ、東京で第2位の家賃で人気のエリアとなりました。
当時はまだタワーマンションという単語がなく超高層住宅と呼ばれ、その後の東雲や晴海でのウォーターフロント開発の先駆けとして今も人気のエリアであるそうです。
いつも東京へ行くと新しい高層な建築物が次々と完成しており、特にタワーマンションという生活をした事がないために、多くの人々が暮らしていることが想像できません。
「地震や台風でグラグラ揺れたりしないのか」と低層でしか住んだことが無い私には不思議な感じを覚えてなりません。
また1億円以上の物件が速完するのもさすが世界のトウキョウと感心します。
もう一か所 月島の紹介もさせてください。
もんじゃ焼きとして有名な月島ですがここも同様、海と下町が混在したとても好きなエリアです。
先ほどの佃島よりは歴史的には新しい街で埋立地としては佃島から伸びた感じの街です。
隅田川を挟んで向かい側に築地があり海沿いには海運会社等の倉庫が多く存在しており今もその機能を残す建物があります。
勝鬨橋が完成してからは(1905年)銀座、築地からのルートが完成して月島の利便性が格段に良くなり湾岸エリアの開発に勢いがついたようです。
月島では倉庫の再利用が進みつつあるようです。
カフェやレストラン、SOHOなど佃島よりは混在した感じを味わう事ができる街でした。
京都には無いカオスが感じられる東京がとても好きです。
五条楽園などで見られる、風景や建物は吉原や浅草に名残があるようです。
人気の谷中、根津、千駄木も長らく行けてないです。
下町ではないですが先日(2023年11月18日)NHKのブラタモリで放送されていた目白のような大名屋敷の跡地利用からの開発の歴史なども興味があります。
トウキョウは刺激がありいつ尋ねても楽しい街だと思います。
]]>11月14日(火)、東山二条ビル改修プロジェクトのイベント第4弾を開催しました。
今回は「イベントスペース運営者と利用者に聞く、シェアキッチン活用術」と題して、運営者である「つれづれnishijin」の吉田 安佐さん(※吉の上は土が正しい字です)、利用者の「台湾ごはんとveggiesweets」伊藤 美知子さんにお越しいただき、トークセッションを行いました。
京都屈指の文化芸術エリア「岡崎」にあるビンテージビルに新たな息吹を吹き込むプロジェクト。
暮らしを楽しくする「きっかけ」をつくる場所として、ビルの1階は賃貸店舗、2階にはキッチンのあるイベントスペース、3階・4階はレジデンスを計画中です!
元々はおじい様が所有されていた土地と建物を相続することになったという吉田さん。
それならば活用して若い人が集まる、職住一体が叶う建物にリノベーションしようと進めました。
北野商店街から細い道を中に入った場所にあるつれづれnishijin。
近隣は住宅街となっていますが高齢化が進み、商店街が近いといえど、シャッターを下ろす店もまあまああり、夜は閑散としたまちと化しています。
吉田さんも近くに住んでおられるので、少しでもこのまちに明るい光をともしたいという思いから、仕事をしながら住んでくれる若い人をターゲットにすることにしたそうです。
実際に現在、つれづれnishijinで職住一体を実現されているのは1棟とのことですが、飲食店や物販、工房、事務所などが入居されており、イベントを行うなど若い人が集まる場所として活用できているのがうれしいとお話しされていました。
京都市上京区三軒町48-9
つれづれnishijinでは蔵を活用してキッチンのあるレンタルスペースも運営されています。
そこで月に数日、創作台湾風ごはんとスイーツ、ナチュラル焼き菓子のお店をされているのが伊藤さんです。
伊藤さんと吉田さんは同級生だそうで、そういったご縁からつれづれnishijinでお店をしてみないかと吉田さんから声をかけたそうです。
以前は近くでお店をしていた伊藤さんですが、自分でお店をやることに向いていないと、一旦はやめてしまったそうです。
今は別の仕事をしながらレンタルスペースでマイペースにお店をされています。
お店では様々なお客様との出会いがうれしいと伊藤さん。
一緒にどうしたらいいかを考えてくれる吉田さんの存在があるというのは大きいと言います。
なかなかお店を続けるのは大変かもしれませんが、自分のペースで喜んでもらえるものを提供できるというのはとてもいい場所があるなと思いました。
また、それを応援してくれる吉田さんとの関係が素晴らしいですね!
お店のオープン日はインスタグラムをご確認ください。
コミュニティを形成するのはとても難しいと吉田さん。
周りに関心がない人は入居には向かないし、かといって持ちつ持たれつ過ぎてしまうのもしんどいと話します。
レンタルスペースの利用希望者は仕事の姿勢などをリサーチし、吉田さんがOKと思った方だけに利用してもらうようにしているそうです。
それは単なるレンタルスペースではなく、つながりを持てる人がいいと考えているから。
今後、つれづれnishijinのコンセプトをもっと明確にして、近くの北野商店街とも連携し地域の活性化に貢献できるように発信していきたいそうです。
ますます楽しそうな場所になりそうで期待が高まるお話でした。
]]>11月4日(土)、東山二条ビル改修プロジェクトのイベント第3弾として、美術家・京都市立芸術大学教授 小山田 徹さんをトークゲストとしてお招きし、「岡崎の魅力を知ろう・共有する場づくりについて」というテーマでお話していただきました。
当社の社員がおすすめ!という岡崎で購入したチーズやパン、パテなどをつまみながら小山田さんを囲んだ懇親会をビルの屋上で開催し、気持ち良く楽しいひと時を過ごしました。
今回も少しレポートいたします。
京都屈指の文化芸術エリア「岡崎」にあるビンテージビルに新たな息吹を吹き込むプロジェクト。
暮らしを楽しくする「きっかけ」をつくる場所として、ビルの1階は賃貸店舗、2階にはキッチンのあるイベントスペース、3階・4階はレジデンスを計画中です!
小山田さんは京都市立芸術大学の学生であった友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。
ダムタイプの活動と並行して、コミュニティセンター「Art-Scape」を創設し、AIDS関連の活動を始めるなど様々な共有空間の場づくりに携わってこられました。
25年続いているという同志社大学今出川キャンパス近くにあるコミュニティカフェ「Bazaar Cafe」もその1つです。
みんなでご飯を食べるというのはコミュニティの中心となると小山田さん。
またこのカフェは有志が集まり、木材を切り、ペンキ塗りをして建物を手作りしたそうです。
労働があったほうがその場に存在しやすく、自分で獲得した場所だからこそ愛がこもった空間になると言います。
能動的でないと楽しくないし、獲得感と空間への愛が共有する場には一番大切なのだそうです。
これまでの経験から一番効果的だと感じたのが焚き火。
今年の10月には岡崎のロームシアターで2回目となる「ちっちゃい焚き火(薪ストーブ)を囲んで語らう会」を開催されました。
大きいキャンプファイヤーではなく、小さな火をいくつも作って囲むとコミュニケーションが生まれやすくなります。
そうした中から生まれるコミュニティが暮らしの豊かさへとつながる気がします。
京都市上京区岡松町258
小山田さんは岡崎にお住まいで、岡崎の魅力も教えていただきました。
行政が文化戦略を考えるうえで、重要なエリアとして考えられている岡崎エリア。
時代祭や京都マラソンのゴールにもなっています。
現在、京都駅の東側エリアも文化ゾーンとしての開発が進んでいますが、岡崎とは鴨川でつながっており、この2エリアを拠点として文化都市京都を盛り上げていこうと取り組まれています。
そうした文化エリアでありながら生活エリアも共存し、3つの小学校区がありそれぞれで区民運動会が開かれるなど地元愛も強いと言います。
物件があまり出にくく、地価も高いので個人事業主がチャレンジしづらいエリアでもあるかもしれません。
そうした中で、今プランニングしている東山二条ビルのシェアキッチンはおもしろい取り組みだとおっしゃっていただきました。
個人のスキルをシェアし、みんなでつくるって楽しいと思える空間をというお話から、私たちがぼんやりと思い描いていた共有空間というものに輪郭を描いてくださったように思います。
]]>約1400万人が暮らす世界有数の大都市 「東京」
今回は東京で近代建築物を中心とした、気になる建築物を巡る研修の旅に行ってまいりました。
その中で「千駄ヶ谷駅前公衆トイレ」「武蔵野プレイス」「東京カテドラル聖マリア大聖堂」の3つご紹介します。
外壁のコンクリートが地面から50cm上昇し浮遊して見える千駄ヶ谷駅前公衆トイレ。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて昭和54年竣工の古い和式トイレをリニューアルするにあたり、渋谷区が公募を行い選出した谷尻誠氏と吉田愛氏主宰のSUPPOSE DESIGN OFFICEによるデザインです。
もともと公衆トイレのあった場所なので当然敷地は広くなく、車道と駅地上出口に挟まれた立地により直方体の大きなコンクリートブロックは多少外観に圧迫感がありますが、内部はトップライトに照らされ、開放感とアグレッシブな陰影により高さ7m50cm、短辺奥行き3m90cmの空間がより広大に感じられます。
2本の柱で支えられた外壁下部の隙間と個室天井のスリッドからも自然光が差し込み、これまでのトイレに感じたことのない清々しさと明るさのある空間に設計されています。
また、内壁のアコヤ板張り仕上げや真鍮のサイン、電球色のブラケットライトなどホテルのような落ち着きのある佇まいに対し、コンクリート洗い出し壁面とのコントラストが洗練された雰囲気を演出しています。
さらに入って正面にある手洗いスペースは利用者への合理性と多様性が重要視され男女共用になっていることなど、多くの面で今までの公衆トイレの既成概念が崩れる経験をしました。
窓の形状が親しみを感じさせる武蔵野プレイスは図書館、生涯学習、市民活動、青少年活動という4つの機能を複合した公共施設です。
JR中央線武蔵境駅改札を出てすぐ目の前というアクセスのしやすい場所にあり、エントランス前面は公園広場、さらに一階は本を読みながら寛げるカフェ席もあるので待ち合わせ場所としても好都合です。
平日夕方に訪れましたが入ってすぐのブラウジングコーナーはほぼ満席。
カフェも適度な静けさが心地良さそうで地域の人々に愛される場所なんだとすぐに感じることができます。
地下2階から4階まで6フロアあるこの施設はそれぞれティーンスタジオ、メインライブラリー、パークラウンジ、コミュニケーションライブラリー、ワークラウンジ、ワークテラスで構成されています。
特徴的なスペースである地下2階のティーンスタジオでは楽器演奏の練習ができるサウンドスタジオや軽い運動や身体を使ったゲームなどで交流ができるオープンスタジオ、簡単な調理や美術・工芸等のものづくりのためのスペースがあるクラフトスタジオなど青少年の自主的な創作活動を支援するための場が設けられています。
同じフロアにある中央のスタジオラウンジでは学生たちが勉強や、談笑したりている姿で溢れていました。
武蔵野市にふさわしい規模でつくられたこの施設は利用者密度が高く活気が感じられますが、施設中央には窓と同じ形状の吹き抜けがあって開放感があるので狭さは感じられず、他の階の気配をかすかに感じることもできる安心感があります。
各階には余白的な空間も多く設けられていて、老若男女いろいろな人がそれぞれに快適な居場所を見つけやすいよう、デザインされたソファやスツールがフロアスタンドとともに適所に配置されていました。
隣接する空間に間仕切りや廊下がないにも関わらず、それぞれの空間は個々の活動に集中できるだけの心地よさが保たれています。
この考え尽くされた武蔵野プレイスは川原田康子氏と比嘉武彦氏によるアトリエ事務所kwhgアーキテクツの設計で、多くの建築家から高い評価を受けています。
東京カテドラルは丹下健三氏の作品で、1964年東京オリンピックを機に建設された近年重要文化財の指定を受けた代々木競技場と同年に建てられました。
天空に吸い込まれるような形状のこの建物は、上空から見ると聖堂の象徴となる十字架のかたちが現れ、その部位がスリットになっているため崇高な光が内部に差し込む仕組みになっています。
外壁は双曲放物面をもつ鉄筋コンクリート造の版によって構成され、版の外側は全面ステンレス板張りになっており、日常では味わえない異空間が広がる内部を想像させます。
中に入ると、シェル構造のカーブで構成されたコンクリート打ち放しの壁から成る高さ約40mの暗がりの大空間に光が差し込み、派手な装飾は何一つないに関わらず構造のみで示された厳かな雰囲気に圧倒されます。
人間の微力さに対し神の偉大さが存分に表現されていて、CADのない時代にこれだけ複雑だけれども優雅で荘厳な作品を設計した丹下氏の偉大さを感じずにはいられません。
2005年3月に91歳で逝去した丹下健三氏の葬儀はこのカテドラルで執り行われ、遺骨は地下の納骨堂に納められているそうです。
カテドラル正面にはフランス南西部の町の聖母マリアが現れたという洞窟を再現した「ルルド」も見られ、日本の洞窟とは違った神聖な雰囲気が漂います。
建築に興味のある方には是非一度訪れてほしい礼拝施設だと感じました。
]]>今回のまちぶらは、「太秦(うずまさ)」です。
映画村があることでご存じの方も多いかもしれませんね。
この太秦ではどんな暮らしが待っているのでしょうか?
京都の移動は地下鉄やバスが便利ですが、2両編成の路面電車、京福電鉄がまち中を走っているのはご存じでしょうか?
様々な映画などでも登場しているので、「この雰囲気どこかで見たことある!」という人も多いかもしれませんね。
京都の人にも愛されているこの路面電車は「嵐電(らんでん)」と呼ばれ、通勤通学と市民の欠かせない足です。
初めて乗った時は、雰囲気のある路面電車の横を車が並んで走る様がまったりとした素敵な時間に感じ、まるで昭和にタイムスリップしたようでした。
今回はまち中にある四条大宮駅から嵐山行きに乗って太秦広隆寺駅(うずまさこうりゅうじえき)で下車。
そこから「太秦映画村」まで行く途中は、緑に囲まれた幼稚園や老舗の和菓子屋さんなど落ち着いたまち並みで閑静な住宅街が広がっていました。
シニアから子育て世代までゆったりと暮らせそうです。
太秦広隆寺駅から帷子ノ辻駅(かたびらのつじえき)にかけて通る「太秦大映通り商店街」は、昭和の香り漂う懐かしい風景と人情がそのまま残っていました。
商店街のどれもが素敵なお店なのですが、いくつかをピックアップしてご紹介しますね。
太秦広隆寺駅を降りると目の前に広隆寺があります。
その門前の向かいに「太秦大映通り商店街」の入口がありました。
どんな商店街なんでしょうか?
最初に目に入ってきたのは「京つけもの もり」さんです。
京都のまちには必ずといっていい程、地元の味の漬物屋さんがあるので楽しみです。
可愛いのれんをくぐってお店に入ると、自家農園の文字が書かれ、青々と生い茂る元気な畑の写真が飾ってありました。
京都市のお隣の亀岡市に、土からこだわった自社農場をお持ちで、旬で栄養価の高い新鮮な野菜を自社工場で漬けた京漬物屋さんです。
今は多数の店舗をお持ちですが、創業はこの太秦店で、地元に愛され創業61年になるそうです。
伝統的な味わいから、目新しく上品な味わいの京漬物が品数多く並んでいました。
おすすめいただいた物や興味を引いたお漬物を購入してみたので、いくつかご紹介しますね。
しゃきしゃきとした食感の浅漬けです。
彩り綺麗な色んな野菜が入っていて、カットされているので盛り付けやすく、食べやすかったです。
後味さっぱりな味わいは口の中をリセットしてくれました。
甘じょっぱいパリパリした大根の歯応えと、しその風味と香りがいいアクセントに。
ありそうで無かった新しい味わいはご飯が進む一品です。
見た目ではちょっと想像がつかなくて最も興味を引いた古漬けです。
しっかりした味わいの和風出汁味。
新しい味との出逢いで、あと引く美味しさです。
ご飯以外にチーズやトマトなどと合わせてカナッペにしても美味しそうです。
色々料理に使ってみたくなりますね。
古漬けは日持ちもするので、手土産にもお勧めですよ。
太秦本店
京都市右京区太秦桂ヶ原町17-44大映通り
定休日 元旦のみ
京福電鉄嵐山本線「太秦広隆寺駅」徒歩4分、「帷子ノ辻駅」徒歩7分
「キネマスタンプ」加盟店でもらえる100円ごとに1枚。
台紙1枚で500円の商品に交換してもらえます。
大映モチーフの絵付きスタンプ用紙はノリを塗って台紙に貼るスタイルです。
懐かしいですね~昔のスーパーなんかはこのスタイルでした。
目に見えて後ちょっとだと分かるので貼っていくと達成感を感じていいですね。
このアナログな感じ、ネガティブな印象はまったくなく、このまちにピッタリな感じですごくマッチしていました。
アプリでQRコードを読み込んでポイントを貯めるスタイルは何か違う・・・そんな雰囲気のまちです。
キネマスタンプ(ちょっといいやん うずまさキネマストリート 大映通り商店街振興組合)は大映通り商店街の各店で取り扱っているのでぜひ集めてみてくださいね。
商店街を中程に進むと、懐かしいカメラがずらりと並ぶお店が見えてきました。
「映画村のカフェ?」と思うような雰囲気です。
このカメラは年配のお客様が是非置いて欲しいと持ち寄られたカメラも多くあり、バリエーションも豊富です。
店内はレトロ可愛い内装で、白黒写真の往年のスターパネルが目を惹きます。
ひときわ大きな大魔神の顔は迫力がありました。
駅前の大魔神像が出来た時にオープンされ、顔は像と同じ大きさとの事、これは、大魔神像も見に行かないと。
こちらは、「まちかど映画博物館」として、貴重な撮影器具や台本も見る事が出来ます。
おばんざいやコーヒーも頂けるカフェでメニューも沢山ありました。
2階では「NPO法人 子育て世代は親育て・みのりのもり劇場」が地域のフリーペーパー「右京に住む人、働く人、訪れる人の小さな愛読書 右京じかん」を発行しています。
地域の季節の情報や住む人の楽しい顔が見れるので、是非手に取って見て欲しいです。
キネマカフェにも置いてありますよ。
取材に伺った際、ちょうど11月からの新作メニューの撮影をされていて、精巧に作られた大魔神の顔のクッキーがのったカラフルなクリームソーダは、可愛くてお店の雰囲気にピッタリでした。
厨房内で作られた自家製の商品も並んでいて、ジャムや薬味もどれも美味しそうで試してみたくなりました。
冷蔵内に「焼き芋」が陳列されていました。焼き芋は冷やすと更に美味しくなるそうです。
焼き芋は中まで柔らかくねっとりとろっと甘く美味しかったです。
京都水尾のゆずの粉末「京ゆずこ」もお土産に買って帰りました。
京ゆずこはこれからの時期、湯豆腐やお鍋にと思っていましたが、お味噌汁にもお勧めされたので意外でした。
早速試してみようと思います。
京都・太秦大映通り商店街
京都市右京区太秦多藪町43
京福電鉄嵐山本線「太秦広隆寺駅」徒歩6分、「帷子ノ辻駅」徒歩5分
漬け物のもりさん、キネマ・キッチンさんに商店街のいいところをたくさん伺いました。
帷子ノ辻駅前にはパン屋さんやお花屋さん、ジムやスーパーなどもあり、生活には便利ですね。
スーパーの前には見たかった大魔神像がそびえ立っていました。
これは、大きい!全長6メートルもあるそうです。こんなインパクトあるスーパーマーケット、全国でもここだけでは?街のシンボルを拝み、次のスポットへ。
帷子ノ辻駅に到着しました。嵐電の中吊りで目にした「駄菓子屋さん」の広告。
広告を出す駄菓子屋さん?駄菓子屋さんの広告はなかなか見たことがないので、気になっていました。
帷子ノ辻の駅ビル内は昭和な懐かしい雰囲気が感じられます。
駄菓子屋さんに行くには、2Fの衣料品店を抜けて...まるで迷路みたいでワクワクします。
その衣料品店もチェックしていたら大手衣料品店よりも安い驚きの価格の掘り出し物がいくつか目に入り、思わず冬用のスリッパを衝動買いしてしまいました・・・。
お会計は現金のみ。
タッチ決済ではないこの感じがとても心地良いです。
3Fに上がると駄菓子屋さんが見えてきました。
地域の商店街の駄菓子屋さんをイメージしていたのですが想像を遙かに超えていました。
全国の駄菓子の全てがあるのでは?そんな風に感じるくらいです。
こちらの店舗では、購入したお菓子がいただけるように電車が見える窓際で飲食も出来ます。
小学生から高校生までが丸テーブルを囲んで駄菓子を食べながらおしゃべりしたり、勉強したり・・・仕事帰りのOLさんやスーツ姿のサラリーマンの姿もあり、お子さん達から大人世代にも大人気なお菓子屋さんで店内は常に賑わっていました。
昭和のこの雰囲気が平成・令和生まれの子どもたちにも人気なのを見て、駄菓子屋のこのスタイルは完成形で、永遠に不滅なのだろうなと感じた瞬間でした。
令和時代をリードするようなこの駄菓子屋さんには、新旧バリエーション豊かな駄菓子がラインナップされていて、子どもの頃に食べた味から進化版まで、目移りしてしまいます。
奥には撮影所の小道具さんがセッティングした昭和の食卓を見る事ができ、イベント会場にもなったりするそうです。
隣にはお祭りさながらの射的(3発100円)や当て物くじもありました。難しいですが、残念賞もあるので終わった後も楽しめます。
気になった京都柚子サイダー(250円)は、甘さ控えめスッキリとした微炭酸で柚子味。
NHKの朝ドラ「らんまん」に出ていた、明治時代のお菓子「かるめ焼」も食べる事が出来ました。
ざくざく軽く口に入れるとシュワシャワで、それは甘く、スッと溶けちゃいます。
そして今流行りのガチャガチャや、大人気の「ちいかわ」京都限定品も沢山並んでいましたよ。
子どもの時から高校生までは、駄菓子はお小遣いの中で厳選して買っていたのですが、この時は持っていたカゴがいっぱいになりました。
一度やってみたかったんです、駄菓子の大人買い。
カゴから溢れるほど買って、2,000円オーバー。
どや顔をしながら大満足な時間を送れますよ。
映菓座(EIGAZA)太秦 帷子ノ辻店
京都市右京区太秦帷子ノ辻町30-3ランデンプラザ帷子2階
京福電鉄嵐山本線「帷子ノ辻駅」すぐ
夜はこのまちの人達からおすすめを聞いて、お好み焼き屋さんへ行ってきました。
お店に入ると壁一面に芸能人のサインが飾ってありました。映画の撮影の合間に食べに来られたり持ち帰りにと頼まれる人気なお店です。
頼んだのは、人気のメニューの中から「スタミナみそ焼きそば(1,265円)」をいただきました。
ボリュームも満点!こってりあと引く甘辛で、お酒も進みます。
お酒も506円~色々選べるので、嬉しい価格帯ですね。
みなさん頼まれる大人気の「チーズ工房焼き(792円)」は、トロッとしたチーズと香ばしいチーズにコーンとベーコンが合わさり、シンプルに上手い!レモンが効いた特製タレがこれまたさっぱりしてよく合います。
楽しみにしていたお好み焼きは「豚とエビ(1,188円)」は、焼いて持って来て下さるスタイルです。
1枚で鉄板いっぱいになるくらい大きく、今までに味わったことないくらい、ふわっふわ!にびっくりしました。
柔らかく口の中でとろける食感は病みつきになりますね~。
そして、エビがプリプリ!
開店と同時に入ったのですが、あっという間に満席。
どれも美味しくて大満足。映画関係者や地元の人に愛される理由がわかりました。
京都市右京区太秦桂木町5-10
京福電鉄嵐山本線「太秦広隆寺駅」徒歩3分、「帷子ノ辻駅」徒歩7分
平日の午後の時間帯だったこともあるせいか、商店街の街並みも少し静かに感じられましたが、新しいお店も出来てきたりと新しい流れも感じられました。
まちのみなさんが気さくに対応して下さり、懐かしい雰囲気や流れてくる音楽も子ども時代を思い出せますよ。
令和から昭和へ一気にタイムスリップしたようで、住んでみたくなりました。ぜひ一度足を運んでください。
※2023年10月制作時点の情報です
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