ここはかつて、旧東海道の宿場町だった滋賀県大津市。 滔々と水をたたえる母なる琵琶湖から、懐深く包んでくれる比叡山の山すそへ町並みが広がります。

特に、宿場町であり、船着き場でもあった大津百町と呼ばれる付近では、今もなお古き町並みを目にすることができます。


今回の『〇〇と』シリーズ
キーワードは「もてなし」
旧東海道の町並みにたたずむ、 かつて茶屋としてお客をもてなしていたという町家にて。

茶屋とは、寺社の境内や道端で往来する人に茶や菓子を ふるまった今でいう喫茶店のようなもの。水茶屋や料理茶屋などさまざまな形へ発展しました。

この建物には確かに、お客をもてなす空間だったことを思わせる丁寧な意匠が残り、古き趣きを存分に感じられます。

過去に茶屋として人をもてなしたように、ここに暮らす人が、家族あるいはお客をもてなすような間取や室礼を意識して造りました。